韓国はベスト16でサウジアラビアと対戦

　韓国代表は1月30日、アジアカップ・決勝トーナメント1回戦でF組1位通過のサウジアラビアと対戦する。日本と並ぶ優勝候補の筆頭に挙げられながら、グループリーグは2位通過。今大会は苦戦する試合も多く、対外評価を受けて韓国メディアは「もう優勝候補とは思わない」と伝えている。

　日本（FIFAランキング17位）とともに、優勝候補の一角に挙げられていた韓国（同24位）。グループリーグ初戦でバーレーンを3-1で下したものの、続くヨルダン代表戦（2-2）、最終節のマレーシア代表戦（3-3）ともに勝ちきれず、E組2位での通過となった。

　一方の日本も1勝して迎えた第2節のイラク代表戦で1-2の敗戦。苦戦を強いられたが、最終節でインドネシア代表を3-1で下して2勝1敗の成績でD組2位となり、グループリーグ突破を果たした。

　トーナメントの振り分けでは、D組2位とE組1位が初戦で激突。韓国が最終節で勝利しE組1位となっていたら、決勝トーナメント1回戦で日韓戦が実現する可能性もあり、「日本を避けるつもりだったのではないか？」と韓国メディアでも憶測が飛んだほどだった。

　韓国メディア「SPOTVNEWS」は「もう優勝候補とは思わない。韓国、日本を避けたがサウジアラビアも簡単な相手ではない」と見出しを打ち、「対外評価では、大韓民国は優勝の可能性が低く見られている」として、米スポーツ専門局「ESPN」の展望寸評に触れている。

「韓国はグループリーグで納得しがたい2位の結果に終わった。おかげで日本との対決は避けられたが、サウジアラビア戦も決して簡単な相手ではないだろう」

　記事によれば、韓国とサウジアラビアの通算対戦成績は5勝8分5敗の五分。昨年9月にイングランドのニューカッスルで行われた親善試合では、韓国がFWチョ・ギュソンのゴールで勝利したが、アジアカップでは計4回対戦して3分1敗で勝利がない。1988年のカタール大会では決勝戦でPK戦の末に敗れ、2000年のレバノン大会は準決勝で負けている。果たして、韓国はアジアカップの対サウジアラビア初勝利を挙げられるだろうか。