サプライズ多数のアジア杯、海外メディアが変化を指摘「統計やランクは当てにならない」

「驚きに満ちた大会」と総括【写真:ロイター】
「驚きに満ちた大会」と総括【写真:ロイター】

今回のアジア杯は「驚きに満ちた大会」

 アジアカップは1月28日より、いよいよラウンド16がスタートする。日本代表は31日にE組1位で突破したバーレーン代表と対戦するなか、海外メディアは「驚きに満ちた大会」とこれまでのグループリーグを総括した。

 グループリーグの全日程が終わり、決勝トーナメントへ進む16チームが決定。日本は第2節のイラク代表戦(1-2)で苦戦しつつも、D組2位(2勝1敗)でグループリーグを突破した。

 イランの英字紙「Tehran Times」は「2023AFCアジアカップ、驚きに満ちた大会に」と題し記事を展開。特に「グループEの順位決定戦では、予想外の結果が出てチームの順位に意外な変動が生じた」と、3-3で引き分けた韓国代表とマレーシア代表の最終節についても触れた。

「韓国がグループEでまさかの2位に入ったことで、イランと韓国がAFCアジアカップで繰り返し衝突してきた長年の歴史に終止符が打たれた。いつもはトーナメントで顔を合わせるこの長年のライバルは、これで互いを避けることになる。ラウンド16では、韓国はサウジアラビアと、イランはシリアと対戦する」

 韓国とイランは2011年大会の準々決勝、2015年大会の準決勝でも対戦。激闘の末韓国が勝利を挙げている。

 またそれ以外でも「多くの予想外の結果が生まれた」と、アジア大会の変化を指摘。「今大会では、優勝候補とそれ以外のチームとの差が縮まり、試合結果の予想が難しくなっていることが明らかになった」と考察している。

「パレスチナ、バーレーン、シリアのようなチームが称賛に値するパフォーマンスを見せたことは、以前はアジアで劣勢とみなされていたチームのサッカーが進歩したことを示している。イランと日本が準々決勝で対戦するのは、書類上では最も可能性の高いシナリオのように見えるが、チームの統計やランキングだけに頼るのはもはや当てにならないのだ」

 イランと日本が勝ち上がれば、準決勝で当たることになる。しかし番狂わせの多い今大会は、再びサプライズが起こりうることを同メディアは頭に入れているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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