相手GKが一歩も動けないゴラッソ

　しかし、この逆境で輝いたのはメッシだった。後半45分、自身の突破で得たゴール正面約23メートルの直接FKのチャンス。キッカーのメッシが選択したのは壁の上ではないサイドだった。ナンバー10の一撃はゴール左隅、ボール1個分でもずれればポスト直撃という超絶コースに突き刺さる。相手GKが一歩も動けず見送るだけのゴラッソで、バルサが1-1に追いついた。

　後半アディショナルタイムも最後まで両チームが攻め込む展開となったが、スコアはこのまま動かずタイムアップ。レアル追撃態勢を整えたいバルサにとっては、勝ち点3を逃した手痛いドローとなり、セビージャに抜かれて3位転落となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images