森保ジャパン、アジア杯へ若手コンビが生き残った“意味” 熾烈サバイバルで序列アップの可能性も【コラム】
アジア杯メンバー26人から田中や鎌田が外れ、若手の細谷と佐野が切符を掴んだ
森保一監督率いる日本代表は1月1日、今月12日に開幕するアジアカップのメンバー26人を発表した。サプライズとなったのはMF田中碧、MF鎌田大地の落選。同日に行われた国際親善試合タイ戦で先発したメンバーの中でサバイバルを勝ち抜いたのはMF佐野海舟、FW細谷真大だった。昨年11月に追加招集された2人が生き残った“意味”に注目する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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タイ戦、ピッチに立ったのはパリ世代の細谷、そして初先発を飾った佐野。2人は昨年11月シリーズでの負傷者に代わって追加招集された。細谷はE-1選手権での招集歴があったものの、海外組も含めたフルメンバーでは初。佐野は11月の選出が初のA代表だった。
細谷はミャンマー戦で国際Aマッチ2試合目の出場を果たすと、続くシリア戦で代表初ゴールをマーク。短い出場時間ながら、結果を残してタイ戦に向けた昨年末からの合宿にも招集された。
佐野もミャンマー戦でデビュー。この一戦では先発した鎌田が前半で負傷してアクシデントがあったなか、途中出場で堂々としたプレーを見せた。
昨年11月の活動でインパクトを残した2人は、今回の“サバイバル合宿”に招集され、アジア行きの切符を獲得。FW陣は上田綺世と浅野拓磨が別メニュー調整を続けていることから、細谷に懸かる期待は高まる。ボランチも佐野を含めて遠藤航と守田英正の3人しかいない。新戦力の出番は必ずあるはずだ。
今回26人のメンバーリストに田中と鎌田の名前はなかった。森保ジャパンの常連組として、コンスタントに招集されていたが、今冬の移籍を検討している可能性もあり、アジア杯メンバーには選出されず。ただアジア杯は約1か月の合宿期間があり、決勝まで最大7試合戦える。若い細谷と佐野が経験を積むには絶好の機会となる。
田中と鎌田の落選に関しては序列が下がったものではないと思われるが、若手がアジア杯で大きく成長を遂げた場合、イスがなくなっている可能性もある。それだけ熾烈な争いを繰り広げている森保ジャパン。若手の2人にはこのチャンスを掴み取り、さらなる戦力アップにつなげてもらいたい。