鎌田＆田中は今冬の移籍を検討か

　森保一監督率いる日本代表は1月1日、国立競技場で今月開幕するアジアカップに臨むメンバー26人を発表した。常連組では鎌田大地、田中碧のボランチでプレーができる2人が落選。同ポジションは遠藤航、守田英正、佐野海舟の3人だけとなった。遠藤、守田が軸ながら本大会ではどのような“オプション”が考えられるのか考察する。（取材・文＝FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞）

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　アジア杯がいよいよ始まる。メンバー26人が発表され、グループDの日本は14日にベトナムとの初戦に臨み、イラク、インドネシアと対戦。2011年以来、3大会ぶり5度目の優勝を目指して戦う。

　森保監督は多くを語らなかったものの、ボランチでプレーできる鎌田と田中が選外となったのはサプライズだった。今冬の移籍を検討している可能性もあるが、大会に臨むボランチは遠藤と守田、佐野の3人だ。「4-2-3-1」システムの場合は遠藤と守田のダブルボランチが軸となるだろう。ただ、相手が格下の場合は「4-1-4-1」システムを起用する場合が多く、アンカーに遠藤、インサイドハーフに守田ともう1人という構想を描いている可能性はある。

　だが、遠藤と守田が決勝までピッチに立ち続けることができるかは分からない。負傷や体調不良を含めてアクシデントが起こる可能性はあるだろう。前回大会も遠藤は決勝直前で負傷。ボランチで招集されていたMF青山敏弘の離脱などトラブルが続いた。前回大会の初戦トルクメニスタン戦では冨安健洋がボランチを務めた過去もある。

　今回も緊急事態が起こった時には谷口彰悟や、今回の合宿で練習していた板倉滉、中山雄太、伊藤洋輝ら最終ラインの選手が入る可能性はある。

　第1次政権時だった前回大会は決勝でカタールに完敗し、悔しい準優勝に終わった。今回は王座奪還が厳命。あらゆるアクシデントも想定して、改めて層の厚さを実感することとなるはずだ。