森保Jスタメン組で「最高のパフォーマンス」 アジア杯落選も唯一の最高点…英記者がタイ戦先発11人を採点
タイ代表との国際親善試合で先発した11人を採点
森保一監督率いる日本代表は1月1日、国立競技場で行われたタイ代表との国際親善試合で、5-0で完勝した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。先制ゴールを決めたMF田中碧について「日本の攻撃を活力を与えた」と絶賛している。
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日本代表・タイ戦の先発メンバー採点(10点満点)
<GK>
■鈴木彩艶 6点
日本の守備を突破する方法を見つけることができずに、脅威の少ないタイ相手では静かな1日を過ごした。新たなキャップを刻む機会を楽しんでいた。
<DF>
■毎熊晟矢 7点
彼のパフォーマンスは、退屈だった前半45分間のハイライトだった。何度もタイ守備陣を脅かしていた伊東純也との縦関係で積極的に攻撃を仕掛けた。
■藤井陽也 6点
試合の流れをよく読み、十分なスピードでタイの攻撃をかき消していた。代表戦のデビューとしては、将来に期待の持てる内容だった。
■町田浩樹 6点
冷静に藤井のデビューを見守り、ほとんどミスなくプレーした。アジアカップではさらに厳しいテストが待っているだろう。
■森下龍矢 6点
序盤の攻撃参加では期待感を漂わせたが、奥抜侃志とのコンビネーションは欠けていた。後半頭に中村敬斗が投入されてから状況は変化し、パフォーマンスも改善された。
細谷は「前線で静かな1日」、代表デビューの伊藤&奥抜は最低点に
<MF/FW>
■佐野海舟 6点
チームの中央で堅実なパフォーマンス。サムライブルーとして2試合目の出場ながら90分間を戦い抜き、成長を示した。
■田中 碧 8点
アジアカップのメンバーから漏れたが、先発出場した選手の中で最高のパフォーマンス。エネルギッシュなプレーで、見事なゴールも奪った。セントラルMFの位置からタックルや正確なパスで日本の攻撃を活力を与えた。
■伊東純也 6.5点
毎熊とともに日本の攻撃を牽引。彼のスピードはタイに脅威を与えた。セットプレーの精度は残念だったが、その点は後半に堂安律が投入されたことでアップグレードされた。
■伊藤涼太郎 5点
人数をかけて守るタイに対し、ファイナルサードにおけるクリエイティビティーを提供することはほとんどできなかった。ハーフタイムでの堂安との交代も驚きはなかった。
■奥抜侃志 5点
左サイドの攻撃的なポジションで前半45分間プレーしたが、伊藤涼太郎と同様に試合に影響を与えることはできなかった。中村敬斗の投入によって、日本の攻撃にはエネルギーと突破力が加わった。
■細谷真大 5.5点
フル出場したものの、前線で静かな1日。アジアカップで先発の座を狙えるほどの活躍ではなかった。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。