ハーツ戦にはベンチ入りする見込み

　スコットランド1部セルティックに所属する日本代表FW前田大然が、チームの練習に合流し戦列に復帰したようだ。スコットランド紙「デイリー・レコード」が報じている。

　前田は11月7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ（CL）第4節のアトレティコ・マドリード（スペイン）戦（0-6）で前半26分にDFマリオ・エルモソに向けて足裏を見せたまま左すね辺りを踏みつけてしまう。主審はイエローカードを提示するものの、VAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）が介入してレッドカードに変更。このプレーで前田は一発退場となった。

　この試合で膝を負傷していた前田は、その後もプレーできていなかった。ここまで6週ほど離脱していた前田だが、すでに練習に復帰。12月16日のハーツ戦には、ベンチ入りする見込みのようだ。

　リーグ第18節ハーツ戦を前にジョン・ケネディコーチは、前田とアメリカ代表DFキャメロン・カーター＝ヴィッカースの2人が復帰することを明かした。CL第6節でオランダ1部フェイエノールトに2-1で勝利したセルティックだが、2人の復帰で戦力が整うこととなる。

　また、MFリエル・アバダと日本代表MF旗手怜央についてケネディコーチは、「数週間先になる」と復帰時期を伝えた。「（前田とカーター＝ヴィッカースは）2人ともチームに復帰する。彼らは良い状態だ。アバダは、まだリハビリの段階で復帰まで数週間かかる。レオはその少し背後にいる。それ以外はみんな良い状態だ」と、ケネディコーチは語っている。

　さらにスコットランド紙「ヘラルド」は、前田の復帰がチームにもたらすものについてのコメントを紹介している。「彼は重要だ。私たちは多少、負傷に苦しめられた。代わりに出場した選手たちは上手くやってくれた。カーター＝ヴィッカースはとても重要な選手だ。旗手怜央とアバダは負傷でシーズンの大部分を欠場しているが、彼らはみんな本当に重要な選手だ。彼らは大きく貢献していて、大然の復帰はインテンシティーの点でチームにスイッチを入れてくれる。私たちは可能な限り速くプレーしたいし、インテンシティーも可能な限り高くしたい」と、語っている。

　第17節のキルマーノック戦で1-2と今季の初黒星を喫したセルティックだが、前田の復帰はチームを勢いづかせることになるだろうか。