目標はCL出場 ソシエダでモイーズスタイルは花開くのか!?

モイーズの哲学が浸透する土壌

 マンUではロングボールやサイドからのクロスを多用し、フィジカルの強さを前面に押し出す独特の戦術を導入していた。だが、チームは迷走。QPRに移籍した元イングランド代表DFリオ・ファーディナンドも「恥ずかしかった」と告白している。
「彼の哲学はここにフィットする。もしも、アンダルシア地方に行ったら難しかったと思うが、ソシエダには英国監督の伝統もあるし、バスク地方は地形も気候も天気もメンタリティも(イングランドと)似ているんだ。気候は重要な鍵かもしれない」
 ウェールズ出身のジョン・トシャック監督や、クリス・コールマン監督が、かつてソシエダを率いた。雨や曇りの日が多く、イングランドと共通点があるため、スコットランド出身のモイーズ監督と、独特なサッカーを受け入れる準備はできているという。
「このクラブは誇りある歴史と多くのサポーターがいる。2万2000人以上の年間チケット保有者がいる。今チームはヨーロッパの大会のことを考えられる順位ではないが、でも我々はそれにふさわしいクラブ。目標はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)。そう言い切りたい。それが我々の目標で、監督が来た理由でもあると思う」
 そうグラネロは語った。昨季マンUは7位に終わり、今季のヨーロッパの大会の参加権を喪失した。グラネロは近い将来、モイーズ監督とともに昨季以来となるCLの舞台に舞い戻ることを確信しているようだった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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