終了間際のチャンスでGK西川も上がって攻撃参加

　浦和レッズは11月12日、J1リーグ第32節ヴィッセル神戸戦で試合終盤に決勝弾を食らい1-2で敗れた。終了間際のフリーキックのチャンスでGKも攻撃参加し、カウンターを受けて失点したシーンに海外メディアも注目している。

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　ホームの浦和は先制を許す苦しい流れとなったが、後半アディショナルタイム突入直後にFWホセ・カンテが強引にペナルティーエリア内を割って右足シュートを決めて同点に。引き分け以下なら優勝の可能性が消滅する展開で、浦和は後半アディショナルタイムに得たフリーキックのチャンスでGK西川周作も上がって攻撃参加した。

　しかし、ファーサイドを狙ったMF中島翔哉のキックは相手GK前川黛也がキャッチ。前線に残っていたFW大迫勇也へとパントキックで一気につなぎ、神戸エースが無人のゴールネットを揺らしてこれが決勝弾となった。

　試合後に西川は「僕の判断で、ただ勝ちたかった」と思いを話しているなか、海外メディアもこのカウンターのシーンに言及している。

　香港紙「am730」は「浦和GK西川周作が漫画のミスを再現　神戸が劇的逆転劇」と見出しを取り紹介。「日本の漫画『キャプテン翼』内に登場するGK若林源三が、ハンブルク対バイエルン・ミュンヘンの一戦で前に出た隙に無人のゴールにシュートされたという話がある。日本でその重要な戦いがリアルに再現された」と、日本の人気漫画に登場するシーンと酷似していると指摘した。

　浦和にとって、優勝を逃す痛い敗戦となってしまった神戸戦。得点を奪いに行くリスクと、判断の難しさが表れたシーンだった。