「常に状況は変わる」 リバプールのクロップ監督、中盤の起用法に言及「強度を保てる選手を選ばないと…」

リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:ロイター】
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:ロイター】

リバプールの公式サイトがコメントを紹介「遠藤は日本代表として2つの素晴らしい試合をした」

 イングランド1部リバプールは、10月21日のプレミアリーグ第9節でエバートンとの“マージーサイドダービー”に臨む。試合に向けたインタビューで、ユルゲン・クロップ監督は、中盤の構成について自身の考えを語った。リバプールの公式サイトがドイツ人監督のコメントを伝えている。

 今シーズン、8試合を終えて5勝2分1敗で4位にいるリバプール。直近の2試合勝利から遠ざかっているクラブにとって今回のダービーは、優勝争いに食い込んでいくためにも勝利が欲しい一戦となる。

 注目されているのは、中盤の構成だ。守備的MFが相次いで今夏の移籍市場でクラブを離れたリバプールは、イングランド1部ブライトンから加入したアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターをアンカーの位置で起用している。しかし、もう1つ前のポジションを得意としているマック・アリスターを中盤の底で起用することには、否定的な声も多い。

 試合の前日の会見で、中盤の構成に関して最適なポジションを見つけるテストをするフェイズなのかと問われたクロップ監督は「私たちは探しているフェイズではないと思っている。だが、まだシーズンは始まったばかりで、次の週から誰が、どのポジションでプレーするかは、誰にも分からない。なぜなら起用可能かなど、いろいろなことがあるからだ。ただし、私たちがどうプレーするかは明確にできる。どの選手がどこをプレーして、何ができるか、できないかといったことばかりが話題になる。だが、守備の話をする時は、チームとして十分にコンパクトだったかが問題なんだ」と、説明した。そして、個別の選手についても口にしている。

「マッカ(マック・アリスター)は、もちろんあのポジション(アンカー)でプレーすることができる。そこに疑いはない。私たちは違うシステムでプレーすることができるし、ダブルボランチもできる。その時は2人の6番(守備的MF)よりも、8番(セントラルハーフ)を並べるだろうね。そういう状況だが、本当に多くのことがあって、私が夜に起きて『誰をどこでプレーさせよう』と考えるようなことではない」

 そして、本職の守備的MFながら、なかなか先発で起用されない日本代表MF遠藤航についても「遠藤は日本代表として2つの素晴らしい試合をした」と言及し、「それでも起用する選手の選択は難しい。昨日集まって簡単な練習しかできていない。ピッチに出て、アップをして、ロンドをして、戻っていく。彼らがどう感じているか、話をしないといけない。4週間前とは、まったく違う。常に状況は変わるんだ」と、代表ウィーク明けの選手たちのコンディションが重要だと語った。

 そのなかで、判断基準となるのは何か。「誰がどこでプレーできるかは、問題ではない。試合のインテンシティに合う選手を見極めることだ。エバートンは何人かが欠けていたが、大部分の選手たちは一緒に練習を続けられていた。だからこそ、ダービーに求められる強度のレベルを保てる選手を選ばないといけない」と、説明している。

 移動距離でいえば、南米に戻っていたマック・アリスターの方が、日本に戻った遠藤よりも、長距離を移動しているが、クロップ監督はどのような選手起用を見せるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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