リーグで月間最優秀選手を受賞、念願のCL出場も

　日本代表は10月11日、国内で国際親善試合2試合に向けて全体トレーニングを実施した。トレーニング後にMF久保建英が囲み取材に対応。スペイン1部レアル・ソシエダでラ・リーガを席巻するパフォーマンスを披露し、名だたるトッププレーヤーを抑えて9月の月間最優秀選手にも輝いての凱旋となったが、念願だったUEFAチャンピオンズリーグ（CL）出場について「美味しいご飯を食べた時と一緒で、一度味わってしまったらもうやめられない」と“久保節”で感想を述べた。

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　今季はラ・リーガで開幕8試合5ゴール1アシストと大車輪の活躍を示しており、レアル・マドリードのMFジュード・ベリンガムやFCバルセロナのFWロベルト・レバンドフスキを差し置き、9月の月間最優秀選手に選出されている。10月8日に行われた第8節アトレティコ・マドリード戦（1-2）の試合前に敵将ディエゴ・シメオネ監督から名指しされるなど、久保への警戒心は日を増して高まっている。

「監督によってはやはり感じる。僕だけではなく、チームとして良いサッカーをしているなかで、この前のアトレティコ戦に関しては、僕のプレーもあまり良くなかったということは一旦置いておいて、チームとしてもサイドは特に1人、2人、3人で包囲網を敷いてきたりで完敗でした。うまくいかなかったです」

　トレーニング後に囲み取材に応じた久保は、そう淡々と振り返った。また、CLへの出場も叶え、10月4日に行われたグループステージ第2節ザルツブルク戦（2-0）では初アシストも記録したなか、「強度が高いです。気持ちの入りも違う。例えば同じ国と親善試合で戦うのと、ワールドカップで戦うのでは強度が違うのと同じかなと。CLという舞台が相手の強度を高くさせているんだと思います」と、CLという大会の重みを肌で感じている様子だった。

　CL出場は感慨深いかという質問に対しては、「美味しいご飯を食べた時と一緒で、一度味わってしまったらもうやめられない。来季もCLに出場できるように頑張りたい」と、独特な言い回しの“久保節”も飛び出した。リーグとCLの両輪に加え、来年1月にはアジアカップも控えているなど、久保にとっては休む間もない過密日程が控えているが、久保の表情からは自信と充実感が伝わってきた。