北朝鮮が暴挙も「我々の振る舞いは許容範囲内」 “蛮行擁護”発言に海外驚き「不思議な弁明」

アジア競技大会を戦うU-22日本代表【写真:Getty Images】
アジア競技大会を戦うU-22日本代表【写真:Getty Images】

U-22日本代表との一戦でラフプレーに威嚇行為、審判への抗議と醜態晒す

 中国・杭州で行われているアジア大会の男子サッカー・準々決勝で北朝鮮選手が起こした問題行動の余波が収まらない。複数のラフプレーや審判に詰め寄る行動に対する波紋が広がるなか、海外メディアは監督が選手を擁護するような発言で反論した事実に対し「不思議な弁明をした」と伝えている。

 問題になったのは1日に行われたU-22日本代表との一戦。北朝鮮選手がラフプレーを連発し、さらに試合中、日本のスタッフから給水用のボトルを奪ったのち、拳を振り上げようとする威嚇行為にもおよんだ。試合後には判定を巡り、審判を囲んだり詰め寄ったりする選手たちの姿が中継映像で捉えられ、数々の反スポーツ的行為が問題視されている。

 JFA(日本サッカー協会)は北朝鮮による反スポーツ的行為への意見書をアジアサッカー連盟に提出。国際大会で晒した醜態への波紋が広がっているなか、香港の英字紙「South China Morning Post」は北朝鮮のシン・ヨンナム監督の発言に注目し、そのスタンスに首を傾げている。

 同メディアは「監督は『我々の振る舞いは許容範囲内』と選手を擁護 警備員が介入した場内の騒動で」と驚きを持って伝え、「試合中、選手たちが少し興奮しすぎていたのは認めるが、これがサッカーだ」「サッカーの試合には対立がつきものだ」との発言を受け「不思議な弁明をした」と、不可解な振る舞いに疑問の目を向けている。

 ラフプレーに威嚇行為、さらには審判への抗議と、日本戦での反スポーツ的行為で世界を騒がせた北朝鮮は、新型コロナウイルスの影響で国際舞台から姿を消していたものの、今大会で5年ぶりに国際大会に復帰。各競技で選手たちが奮闘する一方、男子サッカーでは悪い意味で目立つ形となってしまった。

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