マンUを怒濤の5連勝に導いた2つのポイントとは?

 

 マンチェスター・ユナイテッドはルイス・ファンハール監督のもと、新体制で今季に臨んだが、序盤は苦戦が続き、クラブ、監督共にバッシングの的となっていた。しかし、現在はリーグ戦5連勝と快進撃を見せ、3位にまで順位を上げている。不振に喘いでいたマンUが一転して連勝を積み上げている要因とは、一体なんなのか。それには、2つのポイントがある。

 

1つ目のポイント「先制点」

 

 まず、マンUの5連勝のデータは以下の通りとなっている。

第11節 vsクリスタル・パレス 2-1

第12節 vsアーセナル 2-1

第13節 vsハル・シティ 3-0

第14節 vsストーク・シティ 2-1

第15節 vsサウサンプトン 2-1

 このように見てみると、降格圏に沈むハル・シティ戦以外は、薄氷を踏むギリギリの戦いであったことがわかる。試合内容からしても、今節に関してはサウサンプトンがシュート数15本であったのに対し、わずか3本。ポゼッションもマンUは48%と相手よりも劣っており、CK本数も相手が5本であるのに対して1本と、完全にイニシアティブを握られていた。ストーク戦、アーセナル戦などに関しても試合で優位に立っていたとは到底言えない内容であったものの、そのような試合でしっかり勝ち切れているのも事実である。

 内容に問わず、勝ち切れている要因は何なのか。それは、先制点にある。

 この5試合、どのような形であれ、マンUは先制点の奪取に成功している。ここまでのリーグ戦でも、第5節のレスター戦以外は先制点を奪った試合では負けていない。しかし、裏を返せば、先制点を許した際の逆転勝利は皆無である。今季は1度も逆転勝利がなく、ここが今のチームの非力な点と言えるだろう。

 ただ先制点を奪った際にきっちりと結果を出せているのは大きい。ファン・ハール監督はプレミアリーグで、リードしている際の勝ち切り方は把握しつつあるということになる。そして、「先制点を取る」ということは、言い換えれば、「先制点を許していない」ということだ。それが2つ目のポイントにつながってくる。

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