三笘を投入したデ・ゼルビ監督の采配が的中

　日本代表MF三笘薫が所属するイングランド1部ブライトンは9月24日に行われたプレミアリーグ第6節でボーンマスと対戦。後半開始と同時に投入された三笘が2得点などで3-1の勝利を収めた。トッテナムやアストン・ビラで監督を務めた元イングランド代表MFティム・シャーウッド氏はチームを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督の手腕を絶賛し、「今季終了後にブライトンが彼を引き止めるのは不可能に近い」と語った。

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　ブライトンは前半を1-1の同点で折り返すと、後半の頭から三笘と新戦力のスペイン代表FWアンス・ファティを投入。すると、後半キックオフからわずか16秒、ファティ、マフムード・ダフード、三笘とパスをつなぎ、最後は三笘がフィニッシュを飾って勝ち越しに成功した。

　さらに同32分には左サイドのクロスに三笘がヘディングで合わせて追加点。今季初めてベンチスタートとなった三笘は、途中出場から2点を挙げ、勝利の立役者となった。

　シャーウッド氏はオーストラリアのスポーツチャンネル「Optus Sport」の番組「The Weekend Wrap」で、交代策を的中させたデ・ゼルビ監督の手腕を絶賛している。今季の最優秀監督の有力候補に挙げ、ビッグクラブからの引き抜きは避けられないのではと持論を展開している。

「今季の最優秀監督を現時点で選ぶとすれば、それはデ・ゼルビだろう。彼は一流の監督だ。もしブライトンが彼を引き止めることができれば、さらに成功を収めるだろう。彼には明確なアイデンティティーがあるだけでなく、名前を聞いたことがないような選手をスーパースターにしてしまう。だが、ブライトンがデ・ゼルビをキープし続けることは考えにくい。今季終了後も彼がこのチームに残ることは不可能に近いだろう」

　デ・ゼルビ監督は昨季途中にグレアム・ポッター前監督の後任として就任。クラブ歴代最高位となる6位でシーズンを終え、さらにクラブ史上初となるUEFAヨーロッパリーグ出場権も獲得した。魅惑のポゼッションサッカーを展開する戦術的手腕は非常に高く評価されている。

　ブライトンでは毎年、主力選手がビッグクラブへとステップアップを果たしているが、次に引き抜きのターゲットとなるのはこのイタリア人指揮官となるのだろうか。