母国ドイツでの親善試合で1-4完敗、直近5試合未勝利と不振脱却ならず

　日本代表は現地時間9月9日にドイツ代表と国際親善試合を行った。2-1で勝利したカタール・ワールドカップ（W杯）以来の再戦となったが、内容、スコアでもこの時を上回る4-1の勝利を収めている。スペイン紙「マルカ」は、「日本を相手にどん底まで落ちたドイツ。フリック監督に危機」と、この試合で5試合未勝利となったドイツのハンジ・フリック監督の去就問題を報じている。

　グループリーグ敗退に終わったカタールW杯後も国際試合で結果が振るわないドイツ。W杯直後のペルー戦には勝利していたが、その後の4試合は1分3敗。今回、日本戦に敗れたことで5試合未勝利となった。

「マルカ」紙は「日本がヴォルフスブルクで行われた親善試合に4-1で勝利したことで、ホームのドイツ代表は大きな批判を浴びることになる」とし、「ハンジ・フリック監督は再びドイツ代表の最高の状態を引き出すことができないことを示し、ロープ際に追い込まれた。試合前には『テストをする段階は終わった』と宣言していたフリック監督だが、選手起用の観点ではなく、組織や戦術の点ではかなり実験的だった」と、チームの整備が遅れていることを強調した。

　過去4度のW杯優勝を誇るドイツだが、カタールW杯のリベンジマッチとするはずだったホームゲームで、まさかの大敗を喫したことは、今後のチーム作りにも大きな影響が出てきそうだ。