なでしこジャパンは「どこからでも得点が奪える」 多彩な攻撃をFIFA評価、準々決勝スウェーデン戦の警戒ポイントは?

ベスト4入りを懸けてなでしこジャパンとスウェーデンが激突【写真:ロイター】
ベスト4入りを懸けてなでしこジャパンとスウェーデンが激突【写真:ロイター】

FIFAが両チームのデータを比較、攻撃面では多彩な攻撃展開の日本を評価

 なでしこジャパン(日本女子代表)はオーストラリアとニュージーランドで共催中の女子ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、8月11日にスウェーデンと対戦する。FIFA(国際サッカー連盟)が両チームのこれまでのデータを紐解きつつ、見どころを紹介した。

 グループリーグを無失点の3連勝で飾った日本。迎えた決勝トーナメント1回戦・ノルウェー戦でも3-1の勝利を飾り、見事準々決勝へと駒を進めた。そんな日本についてFIFAはスウェーデン戦を前に「破壊力ある攻撃を見せているのは、インパクトの大きさからもわかるように日本だ」と比較したデータをいくつか紹介している。

 日本はここまで、4試合すべてで複数得点を奪い14得点を記録。宮澤ひなたの5得点(大会トップ)も含め、7人の選手がゴールを奪っている。FIFAも「先発や途中出場にかかわらず、どこからでも得点が奪える攻撃を披露」と称賛した。

 また「4試合のシュート総数でも74本を記録。これは大会トップレベルの数字を誇っており、対戦相手の違いがあるとはいえ、日本は今大会屈指の攻撃力を持っていると言っていいだろう」と興味深い攻撃データを参照に紹介している。一方のスウェーデンは4試合で9得点。シュート数も49本を記録しており「ペナルティーエリア内外で積極的な攻撃を仕掛けてくる印象だ」と評価されている。

守備面では「安定感はほぼ互角」もやはり“高さ”がキーポイントか

 守備面では、「安定感はほぼ互角」とFIFAは予想。互いに失点数は「1」と同じで、被シュートの数は日本が23本、スウェーデンは50本となっている。ただ、スウェーデンは「アメリカと120分やって21本の被シュートを記録したことを忘れてはならない」と補足も指摘していた。

 また守備プレスから「ターンオーバーを誘発する回数」は日本が327回、スウェーデンが369回と後者が上回る結果となっている。FIFAは「守備面ではほぼ五分と言って差し支えないだろう」とお互いに高い守備力を持ち味としていることを伝えた。

 そうした守備の強固さを誇る両チームだが、FIFAは日本側に「セットプレーに注意するべき」と指摘する。「スウェーデンは高さを使った攻撃が多く、ゴールパターンを見てもクロス攻撃かセットプレーによる得点がほとんど。サイド攻撃がうまくいかなくても、コーナーキック(CK)を得て二次攻撃が始まるのは脅威となる」とデータを紹介した。

「ここまで4試合で21本のCKを手にしながら1つの得点も奪えていない日本に対し、スウェーデンは23本のCKで4得点を奪取」とセットプレーからの得点数に着目。「日本にとってはここを抑えられるかが最大のポイント」と勝負の鍵はセットプレーだとした。

 ノルウェー戦でも日本はサイドのクロスから高さを使った攻撃で失点している。ここまで圧倒的な攻撃と、強固な守備を見せる日本だが、スウェーデン戦では今まで以上に“高さ”に警戒する必要がありそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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