鎌田はラツィオとの契約のため現地入りしている

　日本代表MF鎌田大地はイタリア・セリエAの強豪ラツィオへの移籍決定が秒読み段階に入っている。すでにラツィオのチームマフラーを身に着けて現地入りする映像が公開されているが、専門ニュースサイト「ラツィオニュース24」では現地記者から「完璧な選手だ」と加入を歓迎されている。

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　鎌田は昨季限りでドイツの名門フランクフルトとの契約を満了し、今夏の移籍市場ではフリーの立場になっていた。イタリアではACミランなどが候補に挙がるもなかなか決まらずに進む中、ラツィオとの交渉が前進。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、「2年契約とさらに1年のオプションだ」と自身の公式X（ツイッター）に投稿していた。

　マウリツィオ・サッリ監督が率いるラツィオはセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチがサウジアラビア移籍でチームを去った。そのポジションの穴を埋める存在として期待される鎌田獲得に前進した状況について、同メディアのアルマンド・フィオレッティ記者は前向きな印象を話している。

「鎌田については、私にとって完璧な選手だ。ミリンコビッチに比べれば走り込みが多いし、テクニックもある。彼はジエリンスキによく似ている。もちろん現時点ではミリンコビッチの方が上回っているだろうが、鎌田にとっては数字だけが何かを語る。彼の再出発は、ラツィオにとっての再出発にも役立つだろう。もちろん、サッリのサッカーへの順応には未知数なところもあるが、鎌田が期待を裏切ることはないだろう」

　フィオレッティ記者は、昨季のセリエAを制したナポリのポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキの名前も出しながら鎌田への期待を語った。ミリンコビッチ・サビッチはラツィオで公式戦通算341試合69ゴール59アシストという偉大な数字を残してきているだけに、残された印象と戦うのは簡単なことではないが、現時点では期待感を持って加入が受け止められているようだ。