日本サポーターは「世界のスポーツ界で最も上品」 スタンド清掃に英国も感銘「心温まるパフォーマンス」

称賛をあびる日本サポーター【写真:Getty Images】
称賛をあびる日本サポーター【写真:Getty Images】

スペイン戦後のサポーターの“ごみ拾い”の姿に再注目

 なでしこジャパン(日本女子代表)はオーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)のグループリーグを3連勝で突破。1位通過で決勝トーナメントに進んだ。最終節スペイン戦後の日本サポーターの「心温まるパフォーマンス」に、英紙「デイリー・メール」も脚光を当てている。

 初戦ザンビア戦(5-0)、第2戦コロンビア戦(2-0)、最終戦でスペインを4-0で下した日本。3連勝でグループCを1位突破した。8月5日の決勝トーナメント1回戦では、A組を2位通過したノルウェーと対戦する予定となっている。

 スペイン戦の終了後、なでしこジャパンの勝利を見届けた日本サポーターの粋な行動が称賛を浴びた。「FIFAワールドカップ」日本語版公式X(ツイッター)では、座席に残ったごみを拾い、回収する姿が公開され「日本代表がピッチ上で見せた素晴らしいパフォーマンスに続き、ファンもピッチ外で力を発揮している」と絶賛している。

 そうしたなか、この事実を英国メディアの「デイリー・メール」紙も注目。「日本のサッカーファン、W杯でスペインにジャイアントキリング勝利した後、心温まるパフォーマンスを披露」と大きく取り上げた。

 記事では日本を「上品な振る舞いに定評のある国」と紹介しつつ、「日本のサッカーファンは、スタジアムを清掃するという上品な行為で、世界中の多くの人々から尊敬と称賛を集めている」と行為を称えている。

 また「スタジアムのファンはスタジアム周辺のゴミを拾い集め、世界のスポーツ界で最も上品なサポーターであることを改めて証明した。この国は、過去の国際大会でも同様の好意的な対応で高い評価を得ており、彼らの立派な振る舞いは、すでに今回も称賛を浴びている」と今大会だけでなく、幾度となく日本サポーターの振る舞いが世界の注目を集めていることを伝えていた。

 一方で、グループリーグを無失点で勝ち抜いたなでしこジャパンについても「下馬評の低かった日本が、今大会で真の優勝候補に浮上」と評価に変化が表れていると同紙は報じている。決勝トーナメントを勝ち上がれば、因縁の相手であるアメリカも待ち構えるなか、今後の戦いにも目が離せない。

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