スペイン女子は「大惨敗」 ポゼッション率65%と優勢も日本に完敗で母国メディア指摘「深刻な後退」

スペイン代表は前半の3失点でリズムを掴めず【写真:ロイター】
スペイン代表は前半の3失点でリズムを掴めず【写真:ロイター】

前半だけで3失点するなどリズムを掴めず

 スペイン女子代表は7月31日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終節でなでしこジャパン(日本女子代表)と対戦。0-4で大敗を喫し、グループ2位で決勝トーナメント進出となった。スペインメディアは「深刻な後退」と惨敗を伝えている。

 試合はスペインが序盤からボールを握ったが、前半12分に日本が左サイドに開いたMF遠藤純から相手の最終ライン背後に絶妙なスルーパス。ここにFW植木理子とMF宮澤ひなたが反応し、ボールをコントロールした宮澤が相手GKとの1対1を冷静に決めた。

 前半29分に植木のゴールで追加点を挙げた日本は、同40分にもショートカウンターからチャンスを作り出す。相手のパスミスをハーフライン辺りで拾った日本は、素早い攻撃を展開。中央の植木がボールを運ぶと、右から追い越すように上がった宮澤へ。ファーストタッチでペナルティーエリア内へ上手く侵入すると、右足を振り抜く。これで再びネットを揺らした宮澤がこの日自身の2点目をゲットした。

 スペイン相手に3点リードを奪って後半に臨んだ日本は、同37分に右サイドのタッチライン際でDF守屋都弥からのスローインを受けたFW田中美南が相手に競り勝って中央へドリブルで進出。そのままペナルティーエリア内から左足シュートを蹴り込んで4-0とリードを広げて快勝した。

 スペインのデジタル新聞「El Confidencial」は「スペインが惨敗」と見出しを打ち、スペインの敗戦を伝えている。

「スペインは今回のW杯初黒星。グループリーグ最終戦で大惨敗し、多くの懸念を残した。ホルヘ・ビルダ監督率いるチームにとっては深刻な後退だ。前半だけで3失点を喫し、後半も挽回できず。スペインにとっては決して楽な試合ではなく、最終的なスコアにも反映された。逆に、日本はスペインの守備の弱さにつけ込み、事実上すべてのチャンスを得点に結び付けた」

 ボールを握ってポゼッション率65%を記録していたスペインだが、日本の効率の良い攻撃に屈する形となった。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング