久保を投入して2トップもテスト

　後半に入っても攻撃的にゲームを進める日本は、立ち上がり4分に清武のラストパスから齋藤がネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドの判定となった。その後も本田のミドルシュートや齋藤のラストパスから清武のシュートなど攻め込んだものの、追加点とはならなかった。

　ハリル監督は同15分に2人の選手交代。2ゴールの大迫に代えてFW岡崎慎司、右サイドは本田に代えてFW浅野拓磨を投入した。すると、その直後に清武のパスに反応した浅野がPKを奪い、清武がゴール右上に冷静に決める。このゴールで日本は、同19分に3-0とリードを広げた。

　同23分には永木に代えてヘーレンフェーンMF小林祐希、同26分には清武に代えてヤングボーイズFW久保裕也を投入して2トップに変更した。久保はこれがA代表デビューとなった。

　その久保は投入直後に反転から左足ミドルを放つなど、積極的な姿勢を見せた。同29分には齋藤に代えて代表3試合連続ゴール中のFW原口元気がピッチに送り込まれた。同33分にはDF吉田麻也に代えてDF森重真人を送り込み、6人の交代枠を使い切った。

　試合終了間際には、左サイドから原口が入れた速いクロスがファーサイドに流れたところ、小林がワントラップから右足でシュートを決めた。小林の代表初ゴールで4-0として試合を締めくくった。2ゴールの大迫と1ゴール2アシストの清武が強い輝きを見せたこの親善試合を経て、ハリルジャパンは15日に埼玉スタジアムで、ワールドカップ・アジア最終予選のサウジアラビア戦へ向かう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images