鹿島FW鈴木優磨、VAR介入→得点取り消し判定に元日本代表らも納得 「これはファウル」「ずる賢さだけど…」

鹿島でプレーする鈴木優磨【写真:徳原隆元】
鹿島でプレーする鈴木優磨【写真:徳原隆元】

ヘディングでネットを揺らす前、相手の進路をブロック

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「ジャッジリプレイ」で、5月14日のJ1リーグ第13節、鹿島アントラーズと名古屋グランパスの試合(2-0)が取り上げられた。コーナーキックから鹿島のFW鈴木優磨がヘディングを決めた際に、その前のポジション取りでの動きが議題になった。

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 前半12分のコーナーキックで、鈴木はヘディングシュートを決めるが、その前のポジション取りで鈴木が名古屋のMF稲垣祥の進路をブロックして転倒させたとして西村雄一VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。木村博之レフェリーはオンフィールドレビューの末に鹿島のゴールを取り消し、コーナーキックのやり直しを命じた。

 ゲスト出演した元日本代表DF都並敏史氏は「これはファウルですけど」としつつ、鈴木の技術を解説。それでも「ただ、ファウル」と繰り返した。同じゲスト出演した元日本代表MFラモス瑠偉氏も「ファウルですね」としつつ、「彼は確認している。稲垣がどこにいるか。ずる賢さだけど、バレてしまったということで」と話した。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「仕方なしですよね」としたうえで、「なかなかレフェリーが確認するのは難しい」とした。都並氏は最も接触の起こりやすいポジションと鈴木がブロックする意図を感じて、レフェリーがチェックするべきポジションだと指摘した。一方で家本氏は選手の集団で隠れる位置にある難しさも話した。

 また、VAR介入の要件と再開方法について、家本氏は「例えばボールを蹴られる前に乱暴な行為があれば、どうなるか」と提示し、その場合はレッドカードが出た上で蹴り直しになるとゲスト両名も納得。今回の場合はレッドカードにあたる行為ではないが、明確な反則があって得点が問われるものであるため「インプレーになっていないから、(名古屋ボールの)フリーキックとしては罰せられない。ただ、反則となる行為があったので得点とはならずにやり直しというのは、競技規則に沿った適切なもの」と解説していた。

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