FC東京×川崎、危険タックル2つを比較 元日本代表らがより危険を感じたのは?「勢いはこちらの方が…」

脇坂泰斗の一発退場の場面に見解【写真:徳原隆元】
脇坂泰斗の一発退場の場面に見解【写真:徳原隆元】

川崎MF脇坂の退場シーンと、FC東京MF東のタックル場面を考察

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「ジャッジリプレイ」で、5月12日のJ1リーグ第13節FC東京と川崎フロンターレの試合(2-1)のレッドカードの事象が取り上げられた。川崎のMF脇坂泰斗が退場処分になったシーンを、FC東京のMF東慶悟のタックルとも比較して検証されている。

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 後半4分、FC東京のコーナーキックのこぼれ球でボールを確保したFC東京のMF仲川輝人に対し、脇坂が斜め後方から足を上げたスライディングタックルでファウル。西村雄一レフェリーは当初、ファウル判定と脇坂へノーカードのジャッジだったが、谷本涼VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の進言でオンフィールドレビューが行われ、ファウルの判定はそのままながら脇坂にレッドカードのジャッジに変更した。

 ゲスト出演した元日本代表DF都並敏史氏は「僕はレッドは厳しいかなという印象」として「ボールを蹴ろうとした意図があって、そのまま届かない足が当たった。そんなに大きなダメージにはならないのと、仲川が外側に逃げていっている状態で追いかけている。迎えに行っているのとはだいぶ力が違う」と話した。一方、同じゲスト出演した元日本代表MFラモス瑠偉氏は「私のなかでこれは退場。遅れていっているし、怪我する可能性が十分にある」と、レッドカードの判定を支持した。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「主審も副審も良いアングルにいる。そもそも、なぜこれを懲戒罰(イエローカードやレッドカード)に感じなかったのかというのが1つ。副審のアングルから見れば、思い切り入っている。なぜここで少なくともイエローカードと言えなかったか。ここでイエローカードが出ていると、VARは介入を躊躇したかもしれない。これを、100%レッドカードとは思わない。ただ、レッドカードの部類に入るとは思う」として「ノーカードとされてVARがこの映像を見れば、絶対に入る」と、現行システムの複雑な判断にも触れていた。

FC東京MF東のタックルに都並氏「こっちの方が危ない感じがする」

 一方、後半30分にはボールを受けようとして川崎のMF大島僚太に対して後方から東がスライディングタックルした場面も。東の足が大島の軸足を払って回転するような倒れ方となり、こちらもノーカードの判断だったがVARの介入はなかった。ラモス氏は「絶対に退場。勢いもあるし、遅れていって相手の足に当たっている。さっきのプレーが退場なら、迷わず一発で(カードを)出すべき」と話す。都並氏も「こっちの方が危ない感じがする。上手く(大島が)逃げた。ヤバいと思って逃げているから助かるけど、下手な人だと大怪我する可能性がある」と指摘した。

 家本氏はこの判定について「どうした?と、思ってしまう。勢いはこちらの方がある。主審も副審も、第四の審判も、これが分からない状況にはいないと思う。川崎からすれば、さっきのものがノーカードからレッドカードなら、なぜVARが入らないんだ、現場のレフェリーは何をやっているんだとなってしまう」とコメントしていた。

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