J1神戸サポーター団体、クラブ側へ異例の声明 東京開催のバルサ戦、イニエスタ去就巡り要請

クラブ側へ異例の声明を発表(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
クラブ側へ異例の声明を発表(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

「ファン・サポーターへの情報発信が十分でない」と指摘

 J1ヴィッセル神戸のサポーター有志団体は5月12日、ファン・サポーターへの情報発信が十分でない状況があったとして、クラブ側へ異例の声明を発表した。主にスペイン1部FCバルセロナと行う親善試合や今夏での退団が報じられている元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの去就にまつわる内容となっている。

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 異例の声明を発表したのは、神戸のサポーター有志団体S.U.K.F.(Supporters Union for Kobe Football)。公式サイト上で「2023年6月6日に行われるFCバルセロナとの特別試合の発表以降、天皇杯の日程変更やホーム外である東京開催問題、及び優勝を目指すリーグ戦への懸念。そして、イニエスタ選手の去就問題が重なる中で、ここに至るまでファン・サポーターへの情報発信が十分でない」と指摘している。

 クラブ側への要請内容として4項目が記され、6月6日に国立競技場で行われるスペインの名門バルセロナとの親善試合、今夏限りで神戸退団が報じられているイニエスタの去就にまつわる内容。バルセロナとの親善試合を巡っては、東京での開催となるうえ、翌日7日に行われる予定だった天皇杯2回戦の日程変更(14日)を施したことから、クラブ側の対応を疑問視する声が一部ファンの間で上がっていた。

 また、イニエスタの去就に関しては「5年にも及ぶ特別な関係の維持、発展を念頭におき残留交渉に全力で取り組んでほしいと考えております。なお、それが叶わず退団となる場合、バルサ戦を最終試合とせず、ホームである神戸開催試合でサポーターと直接挨拶の場を設けることを約束いただきたいと思います」としている。

神戸サポーター有志団体の要請内容

【1】選手のために
クラブは、ヴィッセル神戸及び来日するFCバルセロナの選手たちの精神的な支援や肉体的なコンディショニング、パフォーマンスを発揮するための最大限のサポートとマネジメントを行うと共に、初優勝を目指す選手たちにリーグ戦に集中できる環境を提供するよう願いたいと思います。

【2】イニエスタ選手とサポーターのために
クラブには、イニエスタ選手と神戸の5年にも及ぶ特別な関係の維持、発展を念頭におき残留交渉に全力で取り組んでほしいと考えております。なお、それが叶わず退団となる場合、バルサ戦を最終試合とせず、ホームである神戸開催試合でサポーターと直接挨拶の場を設けることを約束いただきたいと思います。

【3】地域のために
クラブは、ホームタウンでの地域活動が重要です。サッカーを通じて地域の活性化に貢献することは、クラブとしての社会的責任を果たすことでもあります。
今回の東京開催によるホームタウンのあり方、リーグ戦初制覇に向けた覚悟を問う声の真意、その心情に寄り添った対応(情報発信)が求められています。
地域と共に歩み、地域の人々と一緒に応援する姿勢を大切にし、地域との連携をより一層強化してほしいと願っております。

【4】サッカー界のために
クラブが、バルサ戦開催により日程変更を受けた天皇杯対戦クラブの選手、サポーターの来場にあたって快適に過ごせるよう心配りを行うことを願います。
また、クラブとしてサッカー界全体の発展に寄与することも大切です。天皇杯の格式を重んじ、健全な発展に向けて、他クラブや協会と協力し、先頭に立つ想いで一層取り組んでほしいと思います。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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