「分かりやすく手に当たっている」「プレミアやリーガなら…」 J1神戸×横浜FMのノーハンド判定に元日本代表が見解…識者の回答は?

角田のノーハンド判定に識者見解(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
角田のノーハンド判定に識者見解(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

神戸DF初瀬のクロスが横浜FMのDF角田の左腕に当たる

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「ジャッジリプレイ」で、4月22日のJ1リーグ第9節、ヴィッセル神戸と横浜F・マリノスの試合が取り上げられた。神戸DF初瀬亮のクロスが、対峙した横浜FMのDF角田涼太朗の左腕に当たるもノーハンドと判定された場面が議論された。

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 2-2で迎えた後半42分、初瀬は縦方向にドリブルで突破の構えを見せ、対応した角田の背中側を通すクロスを狙ったところでボールが左腕に当たった。ゲスト出演した元日本代表DF伊野波雅彦氏は、「プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラならハンドを取ると思う。腕を後ろに組んでいれば、まだありかなと思うが、手が体からちょっと離れているのが引っ掛かった。組んでいるか、手を後ろにかぶせていれば当たらないようにする様子ではあったけれども。組んでいたところから、蹴る瞬間には外れている」と指摘した。

 また、元日本代表MF増田誓志氏は「ハンドでしょう。分かりやすく手に当たっています。故意ではないですけど、その後に後ろに手を組んでいたというアクションもしていますが、組んでいないし。手に当たっているのはレフェリーにも見えているので、ハンドを取らなかったことは基準を満たさなかったと思うんですが、DFの選手だとしてもハンドを取られて仕方なかったと思う」と話した。

 一方で、元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「現場のレフェリーとVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が下したように、ハンドの反則と解釈するのは厳しい。不自然に手を大きくしていると言えるのかどうかと考えた時に、体の使い方でたまたまそこに手があって、当たってもいいと思っているような位置にはない。距離の問題、ボールスピードもあり、そこにくることが予測できるかというと、トータルで考えてもハンドの反則が成立するという解釈は厳しい」と、今村義朗レフェリーと福島孝一郎VARの判断を支持した。

 増田氏はペナルティーキック(PK)と判定された場合の横浜FMの選手だったとしても、「(ハンドではないと)言えない」と選手心理を話す。家本氏は「これがすべての国のリーグでハンドと解釈しないかと言えばそうではないだろうし、そう解釈する人も、そうでない人もいるシーン。ハンドの反則は客観的事実を(主審が)主観的に判断するので、どうしても幅がある」と、難しい判定だったことを話した。

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