香川、ゲッツェ、シャヒン… ドルトムントを去った名手が歩んだ道を「推定市場価格」で検証

ムヒタリアンの苦境には“やはり”の思いも…

 バリオスからレギュラーポジションを奪取したレバンドフスキは、ドルトムントを離れてからも継続的な活躍を見せている数少ない成功例の一人と言えるだろう。ブンデス連覇の立役者となったポーランド代表FWは、14年にフリートランスファーでバイエルンへ加入。ドルトムントで通算187試合103得点、およそ1.81試合に1点というハイペースなゴール記録を残していたが、バイエルンでは111試合76得点(16年10月16日時点)、ドルトムント時代を上回るおよそ1.46試合に1点という驚異的なペースで得点を量産している。大きなケガもなく、安定感は抜群。今やレアルの補強ターゲットにもなっているという。

 ドイツ王者の一員となった14年7月当時の推定市場価格は5000万ユーロ(約57億5000万円)。そこから3シーズンが経過し、世界有数の点取り屋となった男の価値は7500万ユーロ(約86億2000万円)にまで到達した。

 こうして列挙すると、ドルトムントからメガクラブへ旅立った選手はどちらかと言えば苦戦している印象が強い。16年夏の移籍マーケットでは新たに元主将のDFマッツ・フンメルスがバイエルンへ、中盤を支えたMFヘンリク・ムヒタリアンとMFイルカイ・ギュンドアンはそれぞれマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティへ移籍した。

 フンメルスは古巣バイエルンで安定したプレーを見せている一方、ギュンドアンはケガから復帰後に出番を手にしているが、ドルトムント時代ほどの躍動した姿を見せられていない。ムヒタリアンに至ってはユナイテッドでピッチに立つことすらままならず、早くもメディアの間で移籍の話題が取り沙汰されるなど、苦戦を強いられている。香川らの前例があるだけに、「やはり」という思いが頭をよぎるが、シーズンが終わる頃に彼らは笑顔でプレーしているだろうか。

 そして今季も新たな才能が躍動しているドルトムントは、来夏も“人材供給クラブ”として移籍市場をにぎわせることになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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