三笘の実力を称えた英雄ディクソン氏の解説に英注目

　イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は現地時間2月28日、FAカップ5回戦のストーク・シティ戦（1-0）で決勝アシストをマーク。守備者を混乱に陥れる秀逸な判断を元イングランド代表のリー・ディクソン氏が絶賛すると、現地メディアは「どう止める？」と注目している。

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　敵地で2部のストークと激突したブライトンは前半30分、DFルイス・ダンクのスルーパスに抜け出した三笘のラストパスを受け、FWイバン・ファーガソンが先制ゴールを奪った。この1点のリードを最後まで守り抜き、FAカップでの8強入りを決めている。

　直近のリーグ戦でドリブルを封じられてきた三笘は、主戦場とする左サイドハーフとしての出場。サイドから仕掛けることが多かったこれまでとは異なり、アシストシーンではハーフスペースでダンクのスルーパスを呼び、相手DFデュジョン・スターリングの背後を見事に突いた“技あり”の動きから得点を演出した。

　この試合後、元イングランド代表のリー・ディクソン氏は、三笘のプレーを絶賛。現役時代、名門アーセナルで600試合以上に出場した英雄ディフェンダーからの視点として、「タイトに構えてボールを止め、彼へのパスコースを止めようとする。しかし、彼はサイドバック（SB）がそこに到達する前に判断するのがとてもうまい」と指摘している。

　また、ディクソン氏によれば三笘は早めにクロスを入れるプレーも選択するため、SBは寄せられず、三笘の側から離れるという。すると、スペースが生まれるためドリブルで仕掛けてくるため、SBとしては「2つの選択肢に挟まれる」状況に。守備者を脅かす三笘の判断力を称えるとともに「とても止めるのが難しい選手だ」と説いた。

　英テレビ局「ITV」の公式ツイッターは、ディクソン氏が三笘の能力を絶賛している解説シーンの動画をアップ。投稿には解説中のフレーズをツイートするとともに「どうやって三笘薫を止める？」とも記され、元英代表レジェンドをも唸らせたその実力に注目していた。