昨季CL決勝で敗れたクロップ監督のインタビュー発言に英メディア注目

　UEFAチャンピオンズリーグ（CL）決勝トーナメント1回戦の第1戦が現地時間2月21日に行われ、イングランド1部リバプールは本拠地でスペイン1部レアル・マドリードに2-5で敗れた。惨敗とも呼べる結果にチームが揺れるなか、昨季CL決勝後にユルゲン・クロップ監督がメディアへ語った発言に注目が集まっている。

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　昨季のCL決勝と同カードになったことで注目が集まったこの1戦。ホームのリバプールは前半4分にウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス、同14分にエジプト代表FWモハメド・サラーのゴールで幸先よく2点をリードする。ところがレアルは、前半21分にFWブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが反撃の狼煙となる1点を挙げると、同36分にもネットを揺らして同点に追い付いた。

　そのまま折り返した後半、ホームの声援を背に奮起したいリバプールだったが、10分までに2失点。さらに同22分にも失点を重ね、思わぬ差がついたことで、ベスト8進出へは厳しい状況に追い込まれた。

　昨季のCL決勝で敗れたリバプールにとっては当然、チーム全体としてレアルとの再戦に期するものがあったはずだ。英メディア「スポーツ・バイブル」はその根拠に、英衛星放送「BTスポーツ」との間で行われたクロップ監督のインタビューにスポットを当てている。

　クロップ監督はこの時、惜しくも優勝に手が届かなかった決勝を「望んでいた成果ではなかったが、ある意味で成功だったと思う」と総括。そして、2022-23シーズンへのCLに対する思いをこう述べている。

「またこの場（決勝）に戻って来ようという強い気持ちがある。選手たちにはとても競争力があり、優れたグループだ。来季もファイナリストになれるよ。またね。次の決勝の舞台はどこなんだい？　イスタンブール（トルコ）？　ホテルを予約してくれ！」

　決勝の借りは決勝で返す――。この時のクロップ監督には並々ならぬ思いがあったのは言うまでもないだろう。とはいえ今回の惨敗を受けたことで、SNS上にはこの発言に対するファンからの反応は冷ややかだ。記事によると、「彼（クロップ監督）は家族と試合を観たかったんだろう」「（今年の）決勝をテレビ観戦するんだな、ユルゲン」「カルロ（・アンチェロッティ）のホテルであって、あなたのためではない」といった声が寄せられているという。

　土俵際に追い込まれたとはいえ、昨季決勝後に語った言葉を現実にできるか。現地時間3月15日にレアルの本拠地で行われる第2戦に注目が集まる。