ソシエダ久保建英の現地リアル評 レアル番記者が絶賛「これまで見たなかで一番素晴らしい」

ソシエダ久保建英について語ったスペインラジオ局「カデナ・コペ」のミゲル・アンヘル・ディアス記者【写真:高橋智行】
ソシエダ久保建英について語ったスペインラジオ局「カデナ・コペ」のミゲル・アンヘル・ディアス記者【写真:高橋智行】

久保をスペイン各紙が高評価、レアル番記者が指摘「チーム内で最も優れた選手の1人」

 久保に対するスペイン各紙の評価は4日前の国王杯準々決勝、FCバルセロナ戦に続き、軒並み高いものとなった。

 クラブの地元紙「エル・ディアリオ・バスコ」は、「前半はレアル・マドリードの強さを目の当たりにして前を向くのに苦しんだが、ポジションを右ウイングに変えてからは相手を翻弄した。1対1では技術力の高さを全て発揮し、敵陣深く攻め入ってチャンスを生み出し、何度かクルトワにシュートを試みた」と称賛し4点(最高5点)を付けた。「AS」紙は最高の3点、「マルカ」紙は2点(最高3点)と全体的に高い評価となった。

 試合後、スペインのラジオ局「カデナ・コペ」でレアル・マドリードやスペイン代表の番記者を務めるミゲル・アンヘル・ディアス氏に、この一戦の久保の印象を語ってもらった。

「今日の久保はチーム内で最も優れた選手の1人だった。以前に比べてかなりレベルアップしたことが感じ取れたよ。ウイングでもインサイドでもチームメイトとの連係に優れ、得点のチャンスもあった。今日のプレーは素晴らしく、本当に驚かされた」と果敢に攻めたプレーを称賛した。

 続けて、昨季までの3年間と今季のパフォーマンスを比較した。「おそらく私がこれまでに久保を見たなかで、今日が一番素晴らしいパフォーマンスだったと思う。彼は若いながらもスペインでのキャリアが長く、すでにたくさんのチームで経験を積んでいる。今までマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェに所属し、現在はレアル・ソシエダの一員だが、今日は過去のどのチーム、さらにワールドカップの時よりもはるかに高いレベルのプレーを見ることができた。一番驚かされたよ」と大絶賛。スペイン4季目を迎え、すでにラ・リーガ100試合出場を果たし、着々とキャリアを重ねてきた久保がこの日見せたプレーは、欧州王者の番記者にも大きなインパクトを与えたようだ

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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