ベンゼマはW杯メンバー入りする左太ももの負傷で離脱

　フランス代表はカタール・ワールドカップ（W杯）の準決勝でモロッコ代表に2-0で勝利し、2大会連続で決勝に進出した。スペインメディアでは負傷によりメンバーから外れたFWカリム・ベンゼマが決勝戦で復帰する可能性があると報じられたが、ディディエ・デシャン監督は試合後の会見でベンゼマに関する質問を一蹴した。英紙「メトロ」が報じている。

　昨年の欧州選手権（EURO）でフランス代表に復帰したベンゼマは当初発表されたカタールW杯のメンバー26名に含まれたが、左太ももの負傷によって離脱。フランスはベンゼマに代わる追加招集はせず、25名で開幕を迎えた。

　そうしたなかで現地時間12月14日、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」はフランスが決勝に進出した際にベンゼマがチームに合流する可能性があると報じた。ベンゼマはすでに所属クラブのスペイン1部レアル・マドリードの練習には復帰しており、国際サッカー連盟（FIFA）の規定でも登録メンバーに名前が残っていれば出場は可能だとされている。

　モロッコ戦後の記者会見ではデシャンに対してベンゼマが復帰する可能性についての質問が向けられた。しかし、指揮官は「次の質問へ移りたい」と回答を拒み、憶測だと一蹴した。

「私には分からない。私はそのことについて何も考えていない。あなたは状況についてよく知っているようだが、私は誰が何を言っているのか知らない。カリムとは彼がチームを離れてから話したが、それは彼がリカバリーにどれくらいかかるかを聞いただけだ。その質問の意図がよく分からない。我々には24人の選手がいて（初戦でDFリュカ・エルナンデスが負傷離脱）、このチームに満足している。ここにいない（プレスネル・）キンペンベや（ポール・）ポグバとももちろん話している。憶測でシナリオを想像するのはあなたの自由だが、私が今集中しているのはそのことではない」

　史上3か国目の連覇に王手をかけたフランスは、12月18日に行われる決勝戦ではアルゼンチン代表と激突する。