サウジのアル・ナスル移籍については本人が否定

　カタール・ワールドカップ（Ｗ杯）にポルトガル代表のキャプテンとして出場しているFWクリスティアーノ・ロナウドは、11月22日にイングランド1部マンチェスター・ユナイテッドとの契約を解除し、現在は無所属の選手としてＷ杯に出場している。大会終了後には、新天地が決まると見られているが、フランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）に行くことはないようだ。スペイン紙「マルカ」が報じている。

　カタールＷ杯のグループリーグ第1戦ガーナ代表戦（3-2）で、史上初となる5大会連続ゴールの偉業を成し遂げたロナウド。幸先の良い滑り出しを見せたが、第3戦の韓国代表戦（1-2）では、交代出場の際に不満を露わにし、口に指を当てるポーズをとった。フェルナンド・サントス監督への不満にも見えたが、その後、ロナウドは「韓国の選手に対するもの」と弁明。しかし、決勝トーナメント1回戦のスイス代表戦（6-1）では先発を外され、5-1とリードした後半28分からピッチに立った。

「マルカ」はロナウドが、12月7日の練習で途中出場した控え選手たちと同じメニューをこなさずに、ジムでリカバリーをした先発組と同じメニューを行ったと報じている。そして「ポルトガル陣営は、クリスティアーノ・ロナウドに不具合はなく、完璧なコンディションであると主張しているが、サブ組とピッチで練習をしなかったのは驚きだ」と、何か問題が起きていることを指摘している。

　そんなロナウドの去就だが、彼の要求する年俸を支払えるクラブは限られる。PSGは、数少ないクラブの一つだが、PSGのナセル・アル＝ケライフィ会長は、「私たちは（リオネル・）メッシ、ネイマール、そして（キリアン・）ムバッペという3人を抱えているため、難しいだろう。だが、彼の最善を願うよ。彼は素晴らしく、今も驚異的な選手だ」と、獲得を見送る考えを示した。

　現在はサウジアラビアのアル・ナスルが契約合意に近づいていると報じられている。しかし、スペイン紙「AS」によると、スイス戦後にロナウドが「ノー、それは事実ではない」と語ったとのことで、去就は不透明なままだ。自身の持つUEFAチャンピオンズリーグ（CL）の最多得点記録を伸ばしたい考えがあるとされるロナウドだが、新天地はどこになるのだろうか。