【W杯】日本の“VAR弾”「ドイツが不満に思ったのは分かる」 名物レフェリーが指摘「証拠が十分だったのか…」

名物レフェリーが日本のゴールに言及【写真:ロイター】
名物レフェリーが日本のゴールに言及【写真:ロイター】

日本のゴールを巡って名物レフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏が持論

 日本代表は現地時間12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終戦でスペイン代表に2-1で勝利。決勝ゴールを呼び込んだMF三笘薫のアシストを巡って論争が起きたなか、かつてプレミアリーグで活躍した名物レフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判断を受けて、「その『証拠』が、疑いもなく十分なものだったのか分からない」と語っている。英紙「デイリー・メール」が報じた。

 注目を浴びているのは、日本対スペイン戦の後半6分のシーンだ。ペナルティーエリア内からMF堂安律が送ったグラウンダーのボールがファーサイドに抜け、三笘が戻して中央でMF田中碧が押し込んだ。三笘のタッチの際、ゴールラインを割っていたのかどうか際どく、VARが時間をかけて確認。最終的にインプレーが認められ、日本の勝ち越し弾となった。

 世界的な大論争となったなか、国際サッカー連盟(FIFA)が「ほかのカメラは誤解を生む画像を提供してしまうかもしれないが、使用できる証拠では、ボールは完全には外に出ていなかった」と公式見解を示している。

 名物レフェリーとして知られるクラッテンバーグ氏は「ある角度から見ると、日本のスペイン戦の決勝ゴール前のボールは外に出ていた。別の角度から見れば、ボールは入っていた。現場での判断はボールがアウト:ノーゴール」と語りつつ、VAR側の“証拠”についても持論を展開している。

「VARのフェルナンド・ゲレーロは、その判定を覆すために確信を持っていなければならなかった。しかし、その『証拠』が、疑いもなく、ボールが外に出ていなかったと言えるほど十分なものだったのか分からない。この結果、W杯から脱落したドイツが不満に思ったのは分かる」と所感を口にしていた。

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