【インタビュー】プレミア解説でお馴染みのベン・メイブリー氏が“推す”選手は？

　プレミアリーグを生中継している「ABEMA（アベマ）」の収録前に、同リーグの解説でお馴染みのベン・メイブリー氏に、ここまでの戦いで活躍が目に留まった注目の“プレミアリーガー”を聞いた。ゴール量産中のセンターフォワードや首位アーセナルの躍進を支えるディフェンダー、そしてマンチェスター・ユナイテッドでブレイク間近の18歳など6選手をピックアップした。（取材・文＝石川遼）

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■アーリング・ブラウト・ハーランド
所属：マンチェスター・シティ
POS.：FW
年齢：22歳
今季成績：13試合出場・18得点3アシスト

「誰に聞いても名前が挙がる選手だと思いますが、やはりまずはハーランドです。彼がどれほど凄い選手なのかはブンデスリーガとUEFAチャンピオンズリーグ（CL）で見て分かっていたことですが、ちょっと反則なくらい強い。もちろんマンチェスター・シティはものすごく強いチームですけど、1試合1ゴール以上のペース（13試合で18得点）をキープしているのは本当に“半端ない”。

　私は子供の時から数学が好きだったので、彼がどんな数字を残すのか注目しています。思っていた以上に両足を使えますし、フィジカルも強い。そして、普通の人ならシュートを打つとは発想しないような角度からでも得点につなげてしまいます。高いボールにも足を伸ばして届くし、難しい姿勢でも力の入ったシュートを打てる驚異的なストライカーです」

■アレハンドロ・ガルナチョ
所属：マンチェスター・ユナイテッド
POS.：FW
年齢：18歳
今季成績：3試合出場・1得点0アシスト

「今シーズン、ブレイクし始めている選手ではマンチェスター・ユナイテッドの18歳、ガルナチョに注目しています。先日のカラバオカップのアストン・ビラ戦（4-2）では本当に綺麗なクロスでスコット・マクトミネイのゴールをお膳立てしました。一瞬でトップスピードまで加速し、ドリブルで相手を怖がらせるような選手。アカデミー時代は仕掛けて、仕掛けて、仕掛け過ぎるくらいの選手だったんですが、トップチームで使ってもらうためにはそればかりではダメだということを理解してきたのかもしれません。

　最近では武器が増えてきたように感じます。UEFAヨーロッパリーグ（EL）のレアル・ソシエダ戦（1-0）でも凄いフィニッシュで得点も決めました。まだ“unpolished（未完成な）な”選手で、まだまだ伸ばすべきところはたくさんありますけど、今後が楽しみな選手です（※取材直後に行われたプレミアリーグ第16節フルハム戦（2-1）でも決勝点を挙げて勝利に貢献した）」

■ハーヴェイ・エリオット
所属：リバプール
POS.：MF
年齢：19歳
今季成績：14試合出場・1得点1アシスト

「もし、昨シーズンの大怪我がなければ、カタール・ワールドカップ（W杯）にも行けたかもしれない選手だと思います。リバプールは今シーズンいろいろと不安定ですけど、中盤ではようやくファビーニョやチアゴ・アルカンタラが少しずつ本調子を取り戻してきました。まだナビ・ケイタやジョーダン・ヘンダーソンなどがいなくて不安はありますが、ファビーニョやチアゴがベースとなり、その中でエリオットが活躍しやすい環境になってると思います。ユルゲン・クロップ監督の期待に応えて、成長を続けているタレントです」