現役引退の中村俊輔、サッカーは「生きがい、全て。それに尽きる」 リスペクトする先輩・後輩も明かす

2007年のアジア大会で喜びを分かち合う中村俊輔と川口能活【写真:Getty Images】
2007年のアジア大会で喜びを分かち合う中村俊輔と川口能活【写真:Getty Images】

先輩では井原正巳、川口能活の名前を挙げる

 J2横浜FCは11月10日、元日本代表MF中村俊輔の引退記者会見を実施した。中村は“自身にとってのサッカー”を問われ、「生きがいですね」と回答している。

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 中村は桐光学園高から1997年に横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)入り。その後、2002年以降は欧州に活躍の舞台を移し、レッジーナ(イタリア)、セルティック(スコットランド)、エスパニョール(スペイン)でプレーした。10年に古巣の横浜FMに復帰。17年からは磐田、横浜FCと渡り歩いた。

 日本代表では2度のワールドカップ(2006年ドイツ大会、10年南アフリカ大会)に出場するなど、国際Aマッチ98試合で24得点を記録。J1リーグで通算408試合73得点、2度のMVP受賞(2000年、13年)と輝かしい実績を誇ってきたが、近年は怪我に苦しみ、今季リーグ戦では5試合の出場にとどまっていた。

 会見ではキャリアのなかでリスペクトできる選手を問われ、次のように答えている。

「先輩は井原(正巳)さんと川口能活さん、マリノスでパッと新人で入ってすぐに気づいた。良くしてくれたし、プロってこうなんだと。しかも代表の上まで行くのはこうなんだと毎日見られたのは大きかった。あとはボンバー、中澤(佑二)選手ですね。年下は長友(佑都)さんですね。最初は大学生で太鼓をたたいていたのに強化指定でFC東京、そしてイタリアに行ってインテル、年数に対する成長の仕方に興味があって、よくそれについて話した。その向上意欲や私生活からのサッカーへの姿勢には学ぶことがたくさんあった。彼のことは尊敬できますね」

 そして、「自身にとってサッカーとはどんなものですか」との質問を受けると、少し悩んで「生きがい、ですね。全てですね。それに尽きると思います」とシンプルに回答。26年間の濃密なキャリアを積み上げたからこその、“重み”のある言葉となっていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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