今季限りで退任の浦和ロドリゲス監督「心が苦しい」と本音吐露 シーズン終盤に失速、ACL後の“2か月”に心残り

浦和がリカルド・ロドリゲス監督との契約解除を発表【写真:高橋 学】
浦和がリカルド・ロドリゲス監督との契約解除を発表【写真:高橋 学】

4日のトレーニング後にオンライン会見、今シーズンの戦いぶりに言及

 J1浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は11月4日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。すでに今季限りでの退任が発表されているが、自身が指揮した2年間の成果と心残りについてコメントし、特に今季について「ACLのシステムや選手をベースに続けることが必要だったかもしれない」と、9月から10月の戦いについて心残りがあったと語った。

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 浦和は2019年末に3年計画を打ち出し、初年度は大槻毅監督が前年から続投。2年目となった昨季にロドリゲス監督が就任して天皇杯で優勝し、Jリーグアウォーズでは優秀監督賞も受賞した。そして今季はリーグ優勝を最優先目標と設定されてスタートし、富士フイルムスーパーカップで川崎フロンターレを破る好スタートだったが、主力に新型コロナウイルス感染者が出たことなどもありリズムに乗れない前半戦に。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出は果たしたが、最大目標には遠い成績で終わろうとしている。

 ロドリゲス監督は2年間の戦いについて、クラブからの要求が「新たなスタイルを作ること」「タイトルを取ること」「若返らせること」だったとして、それぞれに対して成果はあったと話し、今季について「浦和レッズが参加した5つの大会、2つで成功したと思っている。もちろん改善点はあると思うが、夏の時期のチームの姿を見るとかなり将来性があると感じられるものになった」と話した。

 そのうえで心残りもいくつかあると話し、まずは今季のメンバーについて最適な形を見つけるのが遅れたこと。期待されたサイドアタッカーの元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグが新型コロナウイルスの影響で入国が遅れたこともあるが、昨季に多用されたマイボール時の3バック化ではなく、4-3-3に変化するパターンを見つけられたのは5月末ごろだった。

「昨季は(マイボール時に)3-4-2-1を多用したけれども、それは汰木康也(ヴィッセル神戸に移籍)のようなシャドーがいたからできた。今季それをやるとボールロストが多くなった。中盤の選手を減らしてウイングを置く形で4-3-3にしたが、モーベルグの調子が上がり、松尾佑介の裏抜け、コンビネーションもできて、点も取るというものがあってできた。もう少しそっちに早く移行しても良かった」

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