アーセナル冨安、なぜ左SBへ抜擢? “3つの理由”を現地指摘「ティアニーより効果的なオプション」
ティアニーをベンチに追いやり、リーグ戦直近3戦は冨安が左SBでプレー
イングランド1部アーセナルは現在、プレミアリーグで首位を走るなか、海外メディアは「アルテタが冨安を左サイドバック(SB)に選ぶ理由」と題した記事を展開。昨季まで同ポジションのファーストチョイスだったスコットランド代表DFキーラン・ティアニーとの比較から“3つの理由”を提示している。
ふくらはぎの怪我が影響し、今シーズン序盤こそ限定的な起用が続いていた冨安。しかし、左SBとして今季プレミア初スタメンを飾った第10節リバプール戦(3-2)でエジプト代表FWモハメド・サラーを封殺する盤石プレーで評価を上げると、第11節リーズ・ユナイテッド戦(1-0)、第13節サウサンプトン戦(1-1)と3試合連続で左サイドで起用されており、ティアニーはベンチスタートが続いている。
こうした状況を受けて、アーセナル専門メディア「ARSENAL INSIDER」は「アーセナルのボス、アルテタがティアニーよりも冨安を左SBに選ぶ理由」と題した記事を掲載。昨季まで左SBのファーストチョイスだったスコットランド代表DFがベンチに追いやられ、右SBを定位置としてきた冨安が同ポジションに起用されている理由を考察している。
記事では理由が3つ示され、その1つとして空中戦での強さを指摘。英データサイト「Whoscored.com」によると、昨シーズンのプレミアリーグにおける空中戦勝利数でティアニーは1試合平均0.5回、一方の冨安は2.2回だったという事実が示されており、冨安に関しては「空中戦ではほとんど負けることがないため、両ボックスのセットプレーの場面で戦力となる」と評している。
またポジショニングに関しても、左SBとして冨安が適任だと見解を示している。アルテタ監督はボールポゼッション時にフルバックが中に絞ってセントラルMFとしてプレーするタスクも求めている。その点において、ティアニーは「伝統的な左サイドバックであり、まだ完全には慣れていない」とする一方、冨安は「中盤の役割にとても慣れている。中に入った時のポゼッションも落ち着いており、どちらのウイングにもロングパスを出せる。アルテタのシステムにおいて、彼はティアニーより効果的なオプションとなる」と評価された。
また、ウインガーに対するディフェンス力の高さでも、冨安がティアニーよりも一枚上手であることを指摘。トリッキーな動きを特性とするウインガーへの対応に関して、ティアニーが「過去に何度か問題を起こしている」とされたのに対して冨安は「守備は非常に強い。リバプール戦はその好例で、最初の1分から最後の1分までサラーを懐に入れていた」とされ、これらの理由から左SBとしての信頼を得たとの見解を示していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)