森保Jのアスレティックトレーナーが見た代表戦士 「すごく良い」「ガッチリしている」筋肉の持ち主とは?

日本代表のアスレティックトレーナーを務める細井聡氏【※画像はスクリーンショットです】
日本代表のアスレティックトレーナーを務める細井聡氏【※画像はスクリーンショットです】

細井アスレティックトレーナーがオンライン取材対応、主な業務に言及

 日本サッカー協会は、来月開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)に出場する日本代表のチームスタッフの取材対応を行い、細井聡アスレティックトレーナーが取材に応じた。

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 2018年に行われたロシアW杯後に日本代表チームのアスレティックトレーナーに就任した細井氏にとっては、今回は初めてのW杯となる。アスレティックトレーナーの仕事は多岐にわたるが、練習前後のマッサージなどで、怪我の予防やコンディショニングを行うのが主な業務になる。

 現在、日本代表チームには細井氏を含め、鍼灸按摩マッサージ指圧師の資格を有した5名のアスレティックトレーナーがいる。午前中にはそれぞれが2枠、午後はそれぞれが3枠から4枠、選手のケアを行うため1日計30枠の時間を取ることができる。

 1枠あたりの治療時間は30分から40分になるため、アスレティックトレーナーの仕事は非常にハードになるイメージだが、「基本的に今、日本代表チームにいる5名は、Jリーグのクラブで長年トレーナーとして経験を積んでいます。そちらでは試合前日だと、多い時は7、8人の対応をしないといけませんでした。日本代表ではアスレティックトレーナーの人数も多く、時間も分散できるので、より1人1人に注力できると思います」と、良い体制が敷けていることを強調した。

 多くの選手たちの体に触れてきた細井氏によると、「単純に筋肉の柔らかさでは、最近は代表に入っていませんが、大迫(勇也)選手はすごく良い筋肉をしているなと思います。あとはガッチリしている選手では、浅野(拓磨)選手。長友(佑都)選手もしっかりした筋肉が付いている印象です。冨安(健洋)選手も、いろいろ悩み、考えながらトレーニングをしていて、徐々に良い方向に向かっている印象です」と、森保ジャパンの選手たちの肉体について語った。

 日本代表の合宿が長期になった際には、選手の負傷や疲労を考慮し、別メニューで調整する選手も出てくる。「別メニュー」と言うと、ネガティブな印象を持たれがちだが、決して悪いイメージを持ちすぎる必要はないと細井氏は言う。

「W杯最終予選もそうでしたが、本大会でも中3日の短いスパンで試合をこなします。次の試合に向けてベストパフォーマンスを出すために、どういう選択肢があるか選択するなかで、別メニューを採ります。それに関してはドクター、松本(良一)フィジカルコーチ、森保(一)監督を含め、どういう形で試合へコンディションを持っていくかは常に相談しています。監督によって、1日、2日、別メニューで調整することを好ましく思わない監督もいますが、森保さんの体制では、無理せず別メニューで患部を安静にする形がとれていて、それでうまく回っていると感じます」

 カタールW杯の期間中にも、別メニュー調整を行う選手は出てくるはず。それでも決して悲観し過ぎずに、次の試合、次の出番に向けて、最適と判断された準備をしているのだと留意したいところだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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