森保J、カタールW杯は「マイナスを埋めるところからの山登り」 英紙が展望、「新たなスター」と期待したのは?

日本代表で注目の選手は?【写真:Getty Images】
日本代表で注目の選手は?【写真:Getty Images】

アーセナル冨安のほか、ブライトン三笘を「新たなスター」と見込む

 日本代表は今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)で史上初のベスト8を目指している。英紙「テレグラフ」は、強豪国と同居したグループ分けだけではなく、森保一監督が率いた4年間を「一貫性がない」として「マイナスを埋めるところからの山登り」と展望している。

 日本代表は2018年ロシアW杯で16強入りし、決勝トーナメント1回戦ではベルギーを相手に2-0とリードしたところから逆転負けを喫した。当時、西野朗監督のアシスタントコーチを務めていた森保氏へのバトンタッチとなり約4年が過ぎ、今年の本大会に臨む。しかし、W杯アジア最終予選で見せた戦いぶりや、本大会のグループ分けで優勝経験のあるドイツとスペインが同居したことなどから、決して評価は高くないと「テレグラフ」紙はレポートしている。

「グループEに組み込まれた日本代表を見て、明らかに不吉な予感がしたのではないだろうか。決勝トーナメントへの進出は、スペイン、ドイツ、コスタリカという手強いグループを勝ち抜いた時のみ可能なのだ。ロシア大会での活躍を決定付けた、目を見張るようなパフォーマンスを期待したいところだ。しかし、日本は2018年以降、一貫性のないパフォーマンスを見せ、予選でオマーンとサウジアラビアに苦戦している。カタールでの彼らの旅は、マイナスを埋めるところからの山登りであることが証明されるだろう」

 その中では、英紙だけにアーセナルでプレーするDF冨安健洋や、ブライトンに所属するMF三笘薫が注目されている。冨安は昨季に負傷が多かったことから「スタメンの見通しが狂わないことが望まれる」とした。そのうえで、三笘については「新たなスター」と見込んでいる。

「ブライトンの新戦力、三笘薫は、母国と新天地のクラブで眩いばかりの活躍を見せている。ブライトンの前監督グラハム・ポッターは、三笘のデビュー戦のあとに『相手のDFに問題を起こすだろう』と語った。さらにポッターは、『彼は人のそばを通り過ぎる能力を持っていて、とてもユニークだ』と付け加えた」

 そのほかではフランス1部ASモナコのMF南野拓実やスペイン1部レアル・ソシエダのMF久保建英、スコットランド1部セルティックのFW古橋亨梧の名前が挙がり、「チームの中心的な選手が選出される可能性が高い」とした。

 現在、ブックメーカーによる日本の優勝オッズは250倍ほどだともレポートされている。英紙では厳しい評価を受ける森保ジャパンだが、本大会でそれを覆し世界的に見ればアップセット(番狂わせ)と言うべき決勝トーナメント進出を果たすことができるだろうか。

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