日本代表の新ユニデザイン、“29年前のメッセージ”に海外注目 「韓国にとっては信じられない奇跡」

日本代表新ユニに韓国注目【写真:徳原隆元】
日本代表新ユニに韓国注目【写真:徳原隆元】

日本代表の「山あり、谷あり」の歴史に「ORIGAMI」を掛け合わせて込めた願い

 アディダスが8月29日に都内で記者会見を行い、日本代表が2022年11月開幕のカタール・ワールドカップ(W杯)で着用するホーム&アウェー用ユニフォームを発表した。韓国のスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は「日本代表チームのカタールW杯ユニフォームに29年前のメッセージ」と注目している。

 2002年の開催された日韓W杯決勝後、勝者を祝う約270万羽の折り鶴が日本の空に舞い上がり、この折り鶴からヒントを得た「ORIGAMI」をコンセプトに新ユニフォームを開発し、歓喜をもたらす祈りの象徴として表現しているという。

 日本代表はこれまで「山あり、谷あり」の歴史を経て進化を続けてきたなか、今回の開催地カタールでは、あと一歩のところでW杯出場を逃した「ドーハの悲劇」など苦い思いも経験してきた。世界に挑み続けてきた日本代表のこれまでの軌跡と、「山折り、谷折り」を重ねることで進化する「ORIGAMI」を掛け合わせて、勝利と歓喜への祈りを込めた「日本を、歓喜で染めろ。」というメッセージも盛り込まれている。

「OSEN」は、紆余曲折が詰め込まれた日本代表の新ユニフォームに注目。「日本にとって『ドーハの悲劇』とは、1993年10月に開かれた1994年W杯アジア最終予選最終戦であるイラク戦のことだ。当時勝ち点5で首位を走っていた日本は、イラクに勝てば史上初めてW杯本大会に出場することができた。しかし、日本は2-1でリードしていた後半にヘディングゴールを許して2-2となり、米国行きが挫折した」と振り返っている。

 また「代わりに笑った国が、まさに韓国だった。当時勝ち点4で日本、サウジアラビアに次いで3位だった韓国は自力進出が難しかった。北朝鮮との最終戦は2点差以上で必ず勝たなければならず、同時にサウジアラビアまたは日本が引き分けなければならない状況だった。韓国にとっては、信じられない『ドーハの奇跡』として今まで記憶されている」と続け、「ドーハの悲劇」と「ドーハの奇跡」を対比させている。

 かつて悲劇を味わった地を歓喜の地へ――。森保一監督が率いる日本代表はドイツ、コスタリカ、スペインと対戦するなか、新ユニフォームで戦う選手たちの勇姿に注目が集まる。

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