浦和、サポーターの声出し+マスク未着用の違反行為でJリーグからけん責・罰金2000万円処分

けん責と罰金2000万円を科したことを発表(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
けん責と罰金2000万円を科したことを発表(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

Jリーグが公式発表

 Jリーグは7月26日、浦和レッズの違反行為・秩序を損なう行為に対して、けん責と罰金2000万円を科したことを発表した。

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 今回対象となった事案は以下の通り。

<事案1>
(1)懲罰の対象となる浦和レッズの違反行為
 ホームクラブとしてサポーターが以下(2)に記載する秩序を損なう行為を行うことを防止することも、制止することもできず、Jリーグ規約(以下、規約)第51条〔Jクラブの責任〕に示す「観客にホームスタジアムおよびその周辺において秩序ある適切な態度を保持させる義務」に明らかに違反した。

(2)浦和レッズサポーターによる秩序を損なう行為
 2022年5月21日、埼玉スタジアム2002において開催された2022明治安田生命J1リーグ第14節 浦和レッズvs.鹿島アントラーズの試合開始前である午後3時30分頃、スタジアム北車両門付近において、浦和レッズサポーターが以下の行為を行った。

①Jリーグ新型コロナウイルス対策ガイドライン(以下「ガイドライン」という。)において「声を出す応援」は禁止されているにもかかわらず、複数名(少なくとも60名)が、浦和レッズチームバスの到着の前後に、約10分間、集団で声を出して応援を行った。

②ガイドラインで「マスクを着用する」ことが求められているにもかかわらず、上記①に際し、一部の浦和レッズサポーターがマスクを着用しなかった(マスクを顎付近にずらして着用する等、口元をマスクで覆っていない行為を含む)。

<事案2>
(1)懲罰の対象となる浦和レッズの違反行為
 ビジタークラブとしてサポーターが以下(2)に記載する秩序を損なう行為を行うことを防止することも制止することもできず、サポーターにJリーグ規約(以下、規約)第51条〔Jクラブの責任〕に示す「試合の前後および試合中において、ビジタークラブのサポーターに秩序ある適切な態度を保持させる義務」に明らかに違反した。

(2)浦和レッズサポーターによる秩序を損なう行為
 2022年7月2日、パナソニックスタジアム吹田において開催された2022明治安田生命J1リーグ第19節ガンバ大阪vs.浦和レッズの試合終了間際である90+2分頃、同スタジアムのゴール裏ビジター席上層階において、浦和レッズサポーターは以下の行為を行った。

①ガイドラインにより「声を出す応援」が禁止されているにもかかわらず、複数名(少なくとも100名)が、約5分間、集団で声を出して応援を行った。

②ガイドラインで「マスクを着用する」ことが求められているにもかかわらず、上記①に際し、一部の者はマスクを着用しなかった(マスクを顎付近にずらして着用する等、口元をマスクで覆っていない行為を含む)。

2.懲罰内容
・ けん責
・ 罰金2000万円

3.懲罰量定に際し参考とした事情

 浦和レッズは、2020年10月31日開催の対大分トリニータ戦における同種事案により、2021年2月22日に罰金300万円及び譴責処分の懲罰を科されたのにも関わらず、短期間の間に本件各違反を繰り返した。また、2022年5月13日開催の対サンフレッチェ広島戦及び同月18日開催の対横浜F・マリノス戦において、サポーターから提出された「フットボールに情熱を戻す決断は誰の責務?PRIDEを奪われたサポーターを無視して忖度を続けた結果、失ったものは何?」という横断幕掲出申請を承認するに当たり、サポーターが声出し応援の禁止等の規制に強い不満を抱いており、ガイドラインに違反して声出し応援等を行うおそれがあることが十分予見できた。それにもかかわらず、サポーターに対する十分な啓発や声出し応援を制止するための体制整備を行った形跡がおよそみられなかった。

 さらには、事案1の後、Jリーグからの再三の求めにもかかわらず、サポーター等に向けた対外的なステートメントも発出せず、かつ、声出し応援等を行ったサポーターに対する制裁処分の発動、声出し応援を制止するための体制整備等、同種事案の再発を防止するのに有効と考えられる対応も何らとらないまま、事案2に至った。事案1、事案2の各行為は、スポーツ庁をはじめとする政府当局からも指摘を受けるなど、社会的影響も大きく、Jリーグの信用を毀損し、声出し応援の段階的な再開を含む、Jリーグの試合の正常化に向けた取り組みを阻害しかねない。

 なお、浦和レッズは、事案2の発生を経て、ホームページ上に「違反行為への適時適切且つ毅然とした対応(即時退場を含む)」を含む再発防止策等に言及するステートメントを発出している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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