浦和ロドリゲス監督、ドロー決着の京都戦は「大差で勝たなければいけなかった」 攻撃の厚みには一定の手ごたえ

浦和のロドリゲス監督【写真:高橋 学】
浦和のロドリゲス監督【写真:高橋 学】

京都戦はモーベルグが2得点もセツトプレーとボールロストから2失点

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は7月8日に定例のオンライン会見を行い、2-2で引き分けたJ1リーグ第20節・京都サンガF.C.戦を受けて「このようなゲームは大差で勝たなければいけなかった」としつつも、攻撃の厚みが出たことには一定の手応えを語った。

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 京都戦で浦和は10番のMFダヴィド・モーベルグのPKとペナルティーエリア内の右サイドから巻いて決めたミドルで2ゴールしたものの、コーナーキックと自陣でのボールロストから失点した2点により引き分けで終わった。この2ゴールの場面以外にも、モーベルグは2回目のPKを失敗し、FW松尾佑介にはゴール前で3回、MF大久保智明とFW江坂任もペナルティーエリア内で1回ずつ決定機があった。

 それだけに、ロドリゲス監督は「このようなゲームは大差で勝たなければいけなかった。何かを目指すチームは好調な時は大差で勝ち、拮抗したゲームをものにして、悪い時は引き分けに持ち込む。タイトルを取るチームはそういうもの。シュート17本も打てたのは良かったと感じてもらえると思う。いい内容ではあった。あとは勝つだけというのはその通りだと思う。江坂のシュート、松尾のシュートが入っていれば今季のベストゲームの1つと言えたかもしれないが、勝たなければいけない」と話している。

 このゲームは高い位置からプレスに来てラインを押し上げる京都に対して、シンプルに背後を取る攻撃ができる布陣と選手起用をした部分が功を奏した面があった。DF大畑歩夢が連戦で出場を続けていた事情もあって、サイドアタッカー色の強いMF関根貴大をサイドバックに起用したが、「守備も問題なかったし、よりゴールへのアクションを増やすという意味で良かった」と評価した。

 そうしたなかでも縦に速く攻撃を完結するだけでなく、敵陣に押し込んだ場面でペナルティーエリア内に3人、4人と入り込む今季あまり見られなかった攻撃の厚みがあり、MF伊藤敦樹やMF岩尾憲が前に進出した場面で江坂や松尾の決定機が生まれている。ロドリゲス監督も「私は本来、ゲームをコントロールするのが好きだが、チャンスがあれば縦への速いプレーも必要。押し込んでコントロールできている場面では2トップと中盤の2枚、酒井宏樹など選手があがってエリア内に十分な選手が入った」と手応えを話した。

 今後、新戦力のオランダ人FWブライアン・リンセンの合流も見込まれる浦和だが、ロドリゲス監督は「京都戦では良いゲームでたくさんのチャンスを作ったが、勝利につなげられず残念。方向性は間違っていないと思うので続けること」と話し、10日のJ1リーグ第21節FC東京戦に向かった準備を進めている。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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