浦和、土壇場で10番モーベルグが決勝FK弾 最下位・神戸相手に劇的な今季4勝目

決勝ゴールを決めたFWモーベルグ【写真:Getty Images】
決勝ゴールを決めたFWモーベルグ【写真:Getty Images】

序盤でユンカーが負傷交代するなか、モーベルグが技あり決勝ゴール

 J1の後半戦が始まる第18節は6月26日に各地で試合を行い、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場するなか2桁順位で苦しむヴィッセル神戸と浦和レッズの対戦は、試合終了間際に浦和MFダヴィド・モーベルグがフリーキックを直接決めて1-0の勝利を収めた。

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 神戸は前線にFW大迫勇也を配置し、MFアンドレス・イニエスタ、MF武藤嘉紀、浦和と古巣対決になるMF汰木康也が2列目に並んだ。一方で、22日の天皇杯3回戦でザスパクサツ群馬戦に0-1で敗れた浦和は、FWキャスパー・ユンカーが負傷から復帰して6月の中断明けでは初のスタメンになった。

 そのユンカーは試合開始わずか15秒ほどで、神戸DF大﨑怜央の不用意なプレーから相手ペナルティーエリア内でボールを奪ってシュートを放つと、これはゴールポストを直撃。しかし、ユンカーは4分過ぎには相手との競り合いを終えたあとにベンチに問題を伝えて負傷交代。あっという間にピッチから姿を消した。

 両者ともにチャンスは相手の不用意なミスを突く形で進んだ試合は前半36分、浦和の左サイドバックのDF大畑歩夢に武藤が足の裏を向けてタックル。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で映像確認がされ、武藤にはイエローカードという判定になった。浦和は前半終了間際にMF大久保智明がペナルティーエリア内に切り込んでシュートを放つも枠を捉えられず、無得点でハーフタイムを迎えた。

 浦和は後半のスタートから4月のACLで負傷離脱していたDF酒井宏樹が復帰して交代出場のピッチへ。右サイドをダイナミックに上下動する躍動感を見せたものの、浦和は敵陣での攻撃で選手間のコンビネーションが噛み合わずに大きなチャンスを作れない。

 逆に、神戸は後半15分過ぎに大迫がベンチに何かを伝えると、FWボージャン・クルキッチと交代に。夏のような気温と湿度の中で試合は消耗戦の様相を呈した。全体的には浦和がボールを持つ時間が長くなるなかで後半45分、浦和はゴール正面でフリーキックを獲得すると途中出場のモーベルグが巻いて落とす芸術的な一撃を決め、1-0の劇的勝利を飾った。

 浦和はリーグ戦では2連勝となり、神戸は最下位に沈むなかで厳しい敗戦になった。

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