英代表MFデレ・アリがユニフォームの名前を変更 決断の背景にある悲しい過去とは

PFA最優秀若手選手賞に輝いた20歳の逸材が明かした衝撃の理由

 トットナムに所属するイングランド代表MFデレ・アリが、新シーズンはユニフォームに刻まれる名前をファミリーネームの「アリ(Ali)」から、ファーストネームの「デレ(Dele)」に変更することになった。その背景には、家族に置き去りにされ、義父母に育てられた過去が影響しているようだ。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 デレ・アリは2015年2月にトットナムに加入。昨季はリーグ戦10得点を挙げるなど、レスターと優勝争いを繰り広げたチームの中心選手に君臨している。20歳とは思えぬ落ち着き払ったプレーと圧倒的なテクニックを武器に、すでにイングランド代表でもレギュラー格の選手となっており、昨季はPFA年間ベストイレブンと最優秀若手選手賞を受賞した。

 そんなアリが、今季から試合で着用するユニホームの名前を「デレ」に変更することが決まった。珍しいケースだが、これにはアリの過去が影響しているという。「僕自身のことを表すシャツの名前を変えたいと思っていた。アリという名字には、なんの関係もないと感じていたんだ」とその衝撃の理由を明かしている。

 アリの母親であるデニスさんはアルコール依存症に悩まされ、子育てができる状態ではなく、アリは13歳の時にアラン・ヒックフォード、サリー・ヒックフォードという夫婦の元に引き取られたという。アリは養父母の下で育てられ、プロサッカー選手、そして一国の代表にまで上り詰めた。

 

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