6月4連戦の初戦は浅野、鎌田、三笘、田中のゴールで快勝

　森保一監督の率いる日本代表は6月2日、カタール・ワールドカップ（W杯）に向けた強化試合として、札幌ドームでパラグアイ代表と国際親善試合を行い、4-1で勝利した。W杯アジア最終予選後の最初のゲームで、南米の強豪を相手に良い結果を残している。

　アジア最終予選の主力が6日のブラジル戦に温存されるなか、ここまで出場機会の少なかった選手たちが、しっかりとアピールをした。日本は、前半36分にセンターフォワードに入ったFW浅野拓磨のゴールで先制すると、昨年11月以来の代表招集となったMF鎌田大地もFW堂安律のクロスから追加点をマーク。

　前半を2-0とリードして折り返すと、後半14分に1点を返されたが、その後もFW三笘薫とMF田中碧が得点を加えて、4-1で勝利した。6月に4連戦をする日本だが、6日のブラジル戦に向けても、弾みがつく初戦となった。

　試合後、森保監督は「みんなハードワークして、チャンスを作ることができた。守備は残念ながら1失点しましたが、漏れのない守備をしながら点を取れた。パラグアイと我々、W杯出場する国とそうではない国の差を見せられたと思います」と、勝利を振り返った。

　また、試合後の円陣で選手たちに話していたことについては「パラグアイはW杯に出場しない国ですが、南米の強豪には変わりない。W杯に向けて勝っていく目標のある国と、そうではない国の違いがある。ハードワークをして、上を目指していく姿勢を続けようと話した」と、勝利したものの、異なる目標を持つチームとの試合だったことを強調した。

　最後に「札幌ドームでの有観客ということで、たくさんの観客に来ていただき、後押しをしてくれたことに感謝したい」と言い、6月の残り3試合に向けては「メディアを含め、たくさんの人たちが応援してくれた。もっとパワーアップして、喜んでいただける結果を出していきたい」と、この流れを継続していきたい意向を示している。