コンテ監督がPSG監督就任の場合は、トッテナムの監督に電撃復帰の可能性も

　フランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）は、2シーズンぶり通算10度目のリーグ・アン優勝を成し遂げた。しかし、クラブをリーグタイトルに導いたマウリシオ・ポチェッティーノ監督は近日中にも退任されると報じられている。そんななか、英紙「デイリー・エクスプレス」は、ポチェッティーノ監督の後任にトッテナムのアントニオ・コンテ監督が名乗り出たと報じている。

　シーズン開幕前、バルセロナからアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを補強するなど、新しい銀河系軍団とも称されたPSG。リーグ戦では34試合を消化して24勝6分け4敗という成績で、2シーズンぶりの優勝を決めた。

　しかし、最大の目標であったUEFAチャンピオンズリーグ（CL）では、準々決勝でレアル・マドリードに敗れ、悲願の欧州制覇は成し遂げられなかった。PSGのファンは、CL敗退を受け入れられず、優勝が決定したランス戦（1-1）でも、一部のファンがクラブに抗議する意味から、試合途中にスタジアムを離れていた。

　フランス紙「ル・パリジャン」は、「PSGの首脳はポチェッティーノ監督がいなくなることを望んでおり、非常に近い将来、解任される見込みだ。国内で圧倒的な優位を与えられているなか、PSGの監督にとってリーグ制覇は最低限のノルマでしかない」と、伝えている。

　そうしたなか、トッテナムを率いるアントニオ・コンテ監督が、自身をPSGに売り込んだという。「デイリー・エクスプレス」は、「コンテ監督がパリに移ることになれば、ポチェッティーノ監督がトッテナムへ、センセーショナルな復帰を果たす可能性がある」と、伝えている。

　PSGはポチェッティーノ監督を解任するうえで、金銭面で合意に達する必要があるという。ポチェッティーノ監督に残りの契約期間で支払う見込みだった1260万ポンド（約20億8000万円）をどうなるかが焦点とされている。PSGの後任監督の候補には、元レアル・マドリード監督のジネディーヌ・ジダン氏の名前も挙がっており、今後の動向が注目される。