リバプールで戦力外の悪童バロテッリ 移籍先を求めて“タダ同然”で必死の売り込み

2季連続1得点の不発でキャリア最大の危機 獲得を打診したナポリは興味示さず

 リバプールのユルゲン・クロップ監督から事実上の戦力外通告を受けている元イタリア代表FWマリオ・バロテッリは、今季のプレー先が決まっていない状況にあるが、敏腕代理人のミノ・ライオラ氏が“タダ同然の条件”で必死の売り込みをかけているという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 一昨季にリバプールでリーグ戦1ゴールに終わったバロテッリは、1年前の同じ時期も当時のブレンダン・ロジャース監督からの信頼を失い、プレシーズンツアーに参加することなくチームの練習場に残ることになった。その当時は同様にイングランドに残ったスペイン人DFホセ・エンリケとセグウェイを乗り回す余裕を見せていたが、2年連続での戦力外状態に楽観視はできない状況にあるという。

 昨季は移籍市場の最終盤に古巣のACミランが、レンタル料が無料、600万ユーロ(約6億8000万円)と言われる年俸の半分ほどをレンタル元のリバプールが負担するという破格の条件で1年間の期限付き移籍で獲得した。しかし、スポーツヘルニアの手術こそあったものの、バロテッリのリーグ戦での得点はわずか1ゴールに終わり、それも直接FKを蹴り込んだもののみで、流れのなかからは衝撃的な不発に終わった。ミランもレンタル延長はしないと発表している。

 プレミアリーグとセリエAで全くゴールを量産できない姿を見せてしまっただけに、現在の状況は悪化している。“爆買い”による中国行きの話はすでに移籍市場が閉まったことで頓挫したため、チーム探しは難航を極めているという。代理人のライオラ氏はアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインを失ったナポリと、オランダの名門アヤックスに、移籍先クラブの負担がほぼ無料になる条件で売り込みをかけているという。

 

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