イタリアがスペインのEURO3連覇阻む! 完璧なる2-0勝利で8強進出

後半アドゥリス起用も負傷交代

 後半に入ると、スペインのビセンテ・デルボスケ監督はFWアリツ・アドゥリスをセンターフォワードに投入し、ここまで3得点のFWアルバロ・モラタを左サイドに移した。そして同4分、セットプレーの二次攻撃で左サイドからのクロスが上がると、ゴール前正面でモラタがヘディング。しかし、この大チャンスでボールは力なくユベントスでの同僚GKジャンルイジ・ブッフォンの手の中に納まった。

 イタリアは守備に軸足を置きながらも鋭いカウンターでスペインを脅かした。同10分には、ペッレがフリックしたボールにエデルが抜け出して一気に突破。デ・ヘアと1対1になるビッグチャンスを迎えたが、タイミングよく飛び出したデ・ヘアがシュートを体に当ててストップした。

 スペインはボールを保持しながらも、なかなかイタリアが守備を固めるペナルティーエリア内に侵入していけない展開になった。MFアンドレス・イニエスタらがミドルシュートを狙うも、ブッフォンの牙城は崩せず。同36分には、後半から投入したアドゥリスを負傷でFWペドロに交代させる誤算にも見舞われた。

 そして、後半アディショナルタイム突入直後に前掛かりになったところを狙われ、途中出場のMFマッテオ・ダルミアンのラストパスからペッレに決められ2-0に。これで万事休した。

 前回大会ファイナルと同じカードという16強にしてはもったいないほどのビッグゲームは、イタリアがパーフェクトな試合運びで2-0で勝利し、雪辱を果たした。闘将アントニオ・コンテ監督に率いられ、前回のEURO王者を下したアッズーリ(イタリア代表の愛称)は、8強では2014年にブラジル・ワールドカップを制した世界王者ドイツと対戦する。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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