サッカー界に再びテロの脅威か… マンU本拠地のスタンドで不審物を発見、試合中止が決定

マンU対ボーンマス戦の試合前に衝撃走る 入場していた2万人の観客は避難

 プレミアリーグに衝撃が走った。イングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッドは、15日に本拠地の“夢の劇場”ことオールド・トラッフォードでリーグ最終節のボーンマス戦を戦う予定だったが、キックオフ前のスタンドで不審物が発見されたことにより、安全上の理由で試合中止という事態になった。英国営放送「BBC」など、英メディアが一斉に報じている。

 英紙「デイリー・メール」によると、不審物が発見されたのはスタジアム内の北西部で、その時点で入場していた約2万人の観客は一斉に避難することになったという。一度は現地時間15時キックオフ予定のゲームを15時45分開始に延期すると発表されたものの、セキュリティ上の問題で中止が決定された。

 昨年11月13日には、パリ郊外のサンドニ・スタジアムで開催されていた国際親善試合フランス対ドイツの試合中にパリで同時多発テロが発生。スタジアム内でも爆発が起こり、犠牲者が出る事態になっていた。今回の不審物の詳細は明らかになっていないが、サッカースタジアムがそうした対象になり得ることを、あらためて印象付ける事態になってしまった。

 ユナイテッドはこの最終節のゲームの結果と、他会場でのマンチェスター・シティとスウォンジーの試合結果次第で、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得られる可能性があったが、シティのゲームは予定通りに開催されている。場合によっては、来季のCL行きの可能性が消滅したなかで最終節を戦うという事態も起こり得ることになってしまった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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