「とんでもない表現」「すべて欠けていた」 ローマ戦完敗でミラン監督が不発の選手をメッタ斬り

内容乏しく今季限りで退任危機

 悪童FWバロテッリの前線からの追回しの欠如にブロッキ監督は駄目を出した上に、バロテッリ以外にも落第選手が存在したことを明らかにしていた。

「私の願いはすべての選手が自分自身を深く見つめ、すべてを出すことだ。それができなければ、監督といえどもすべてを変えることは難しい」

 今季ミラン下部組織の指導に従事していたクラブOBのブロッキ氏の4月10日のユベントス戦後の監督就任は物議を醸した。名物オーナーのシルビオ・ベルルスコーニ会長は確執の表面化したシニシャ・ミハイロビッチ前監督を周囲の反対を押し切り解任し、子飼いのブロッキ政権を擁立。会長の偏愛する4-3-1-2システムが基本となったが、FW本田圭佑をトップ下に配置するシステムが機能した試合は一度もなかった。指揮を執った6試合は2勝2敗2分けで勝率はイーブンだが、ローマ以外の相手は格下ばかり。中小クラブのサッスオーロに来季の欧州リーグ出場権を手にできる6位の座を奪われた。内容ではいずれも圧倒された。

 不甲斐ない選手を切り捨てたブロッキ監督だが、契約期間は2ヶ月間。21日のユベントス戦で奇跡の勝利を挙げ、優勝杯を掲げなれなければ、誰よりも真っ先にクビが飛びそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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