欧州で同時に輝けない本田と香川 日本代表の二大エースが揃って活躍する確率は衝撃の「6.7%」

本田が華麗に復権を果たすと香川は”沈黙”

 しかし、ミランが序盤戦に苦戦したことと、4-3-1-2から4-3-3へのシステム変更によって本田がポジションを失ったことで、再び香川の一人舞台となった。しかし、その香川も11月の半ばあたりからペースダウン。12月5日のヴォルフスブルク戦で途中出場からゴール、フランクフルト戦も途中出場からアシストを記録したが、先発しても早い段階での交代を余儀なくされたり、チームが敗戦するなど悪い流れが訪れた。

 そして、ブンデスリーガがウインターブレイクに入るのを待っていたかのように調子を上げたのが本田だ。12月20日のフロジノーネ戦で12試合ぶりに先発してフル出場。4-2の勝利に貢献すると、ここから4-4-2の右サイドハーフのレギュラーポジションをつかんだ。チームの調子も上向き、1月9日のローマ戦から2月27日のトリノ戦までリーグ戦9試合連続で無敗。本田も7試合にフル出場している。この間にイタリア杯のゲームでも出場を続け、チームの決勝進出にも貢献した。

 本田香川後半戦

 一方の香川は、ウインターブレイク明け初戦の第18節ボルシアMG戦をウイルス性胃腸炎によって欠場すると、”沈黙”の時期が訪れた。4-3-3でほぼ固定された前半戦とは異なり、3バックなど複数のシステムが採用されるようになった後半戦は、それに伴い若手が台頭したこともあってスタメンを外れる試合が増えていく。

 ようやく、今季2度目となる2人揃っての活躍が訪れたのは、2月13日と14日の週末だった。13日のハノーバー戦に香川が後半戦で初のフル出場を果たして1-0の勝利に貢献すると、翌14日は本田がジェノア戦でフル出場し、今季リーグ戦初ゴールもマークして2-1と勝利した。約5カ月ぶりに訪れた両雄揃い踏みの瞬間になった。

 

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