CL決勝は2季ぶりのマドリード・ダービー! レアルが虎の子の1点を守りきりマンC撃破

終了間際にGKが足を負傷するピンチも…

 後半もレアルが立て続けに決定機を迎える。同6分にはオフサイドトラップをかけ損ねたシティ最終ラインの裏をつき、MFルカ・モドリッチがGKと1対1になってシュートを放ったが、ハートの体に当たる。同10分には右サイドのクロスからロナウドがフリーでヘディングシュート。その4分後には右サイド45度から再び背番号7が右足シュートを放つが。どちらもハートのセーブに阻まれた。

 チャンスを多く作りながら追加点を奪えない展開に、ジネディーヌ・ジダン監督は同22分、MFイスコに代えてMFハメス・ロドリゲスの投入を決断した。しかしハメスは攻撃の活性化を果たせず、存在感を全く見せられない。もどかしい状況に、指揮官は再びスーツが破けそうなほどのオーバーアクションを何度も見せた。

 ほとんどゴールに迫れなかったシティは同38分、MFラヒーム・スターリングが得た右サイド角度のないところからの直接FKをMFケビン・デ・ブライネが直接狙ったが、サイドネットに当たった。その5分後には沈黙していたFWセルヒオ・アグエロが際どい無回転ミドルを放つなど、初の決勝進出に向けて必死の攻撃を見せる。

 そしてアディショナルタイム直前、レアルにとって不測の事態が起こる。GKケイラー・ナバスがペナルティエリア外に飛び出してヘディングでクリアした際、足をくじいた。この時点でチームはすでに3人目の交代を終えており、守護神は足を気にしながらのプレーとなってしまう。

 終了直前にはゴール前でフリーとなったハメスが足を滑らせてしまい決定機を逃したが、1-0のままタイムアップ。本拠地サンチャゴ・ベルナベウでなんとか勝利をものにした。5月28日、サン・シーロで行われるファイナルは、闘将ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレチコとのライバル対決となる。11度目の欧州ナンバーワンの座に向けて、残りあと1勝となった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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